あらすじ
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◆「設計」まで見えてくる入門書◆
「標準SQL」&「DB設計」を土台に、SQL&データベースの基本を学べる入門書。
本書の特徴は「標準SQL」準拠である点と文法/作法の背景にある「DB設計」を丁寧に扱っている点です。動作確認環境はMySQL, PostgreSQL,MariaDB, SQL Serverと多様な製品/無償版に対応。長く役立つ基本の知識を凝縮してお届けします。
※本書は『基本がわかるSQL入門』(2020)に大幅な加筆/修正等を行ったものです。
■目次
●第1章 SQL&データベースの基礎知識 SQLって何だろう?
・1.1 データベース用の言語「SQL」 まずはどんな姿か見てみよう
・1.2 DBMSの基本機能 データベース管理システムの役割って何?
・1.3 RDBの特徴 リレーショナルデータベースってどんなDB?
●第2章 スタートアップSQL 実際に書いて試してみよう
・2.1 標準SQLと基本的な書式 書き方のルールを確認しよう
・2.2 テーブルの作成と削除 CREATE TABLE、DROP TABLE
・2.3 参照制約(外部キー)の設定 FOREIGN KEY、REFERENCES
・2.4 データの追加 INSERT INTO
・2.5 データの変更 UPDATE
・2.6 データの削除 DELETE
・2.7 データの問い合わせ SELECT
・2.8 ビューの作成と削除 CREATE VIEW/DROP VIEW
・2.9 バッカス記法(BNF) 読めると便利! マニュアルの書式
●第3章 CREATE TABLE詳細 [DB設計❶]テーブルではどんなことを定義できるのか
・3.1 実表と導出表 SELECTできる2つの「表」
・3.2 「列」(カラム)の設定 どんなデータを保存したいか考えよう
・3.3 特別な値「NULL」 わからない値だって保存したい
・3.4 キー(識別子) PRIMARY KEY、UNIQUE、NOT NULL
・3.5 参照制約(外部キー) FOREIGN KEY、REFERENCES
・3.6 テーブル定義の変更 ALTER TABLE
・3.7 インデックスの作成と削除 CREATE INDEX、DROP INDEX
●第4章 正規化 [DB設計❷]RDBにとっての「正しい形」とは
・4.1 正規化の目的 すべては正しいデータを保つため
・4.2 テーブルの構造は列×行のみ 第1正規形と繰り返し項目の排除
・4.3 テーブルの列は主キーと主キーで決定する項目のみ
・4.4 多値従属性と結合従属性 第4正規形、第5正規形
・4.5 このほかの正規形 ドメインキー正規形、第6正規形
●第5章 ER図 [DB設計❸]「モノ」と「関係」を図にしてみよう
・5.1 データモデリング技法「ERモデル」 データベース設計でどう使う?
・5.2 ER図 箱と箱を結ぶ線のルール
・5.3 カーディナリティの検討 参照できる形に整えよう
・5.4 識別子(キー)の検討 本当にその識別子で大丈夫?
・5.5 スーパータイプとサブタイプ 区分コードを見つけたら考えよう
●第6章 データ操作 データを自在にSELECTしよう
・6.1 SELECTの基礎構文 必要なデータを取り出す、重複を取り除く
・6.2 関数と演算子 値の比較、計算、パターンマッチング
・6.3 NULLとUNKNOWN わからない値をどう扱う?
・6.4 結合(JOIN) 複数のテーブルを組み合わせる
・6.5 テーブルの連結(UNION) データを「縦」につなげたい
・6.6 集約関数 データのグループ化と集計
・6.7 CASE式 SELECT文で場所分け(条件分岐)
・6.8 サブクエリー SELECT文とSELECT文を組み合わせる
・6.9 テーブルの共通(INTERSECT)と差(EXCEPT)
・6.10 ウィンドウ関数 データを区切って集計、順位付けする
・6.11 データの更新 クエリーを使って更新しよう
・6.12 [補講]実践的な運用の話題
・6.13 [補講]関係演算 集合論から見たSQL
●第7章 ケーススタディー DB設計&SELECT文の組み立て方
・7.1 フクロウ塾のDB設計
・7.2 校舎の情報
・7.3 受講生ごとの情報の抽出とデータの整形
・7.4 複雑な条件に合致する受講生の抽出
■著者プロフィール
西村めぐみ:ソフトウェア開発およびセミナー講師を担当後、執筆、eラーニング教材作成/指導、新人教育に携わる。著書多数。
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Posted by ブクログ
SQLとDB設計を同時進行で解説するちょっと珍しいパターンの本。
中では先生と生徒(エンジニアとクライアント)のような形で猫キャラがRDBについて教えてもらっているが、都合よすぎるくらいに生徒役の白猫の物分かりが良いのでちょっと笑える。
実務的から考えるとSQLは辞書的な方が使いやすい一方、設計に関しては流れをしっかりさえたフローで解説してもらえると理解しやすいのだが、本書は全部まとめて読み物的に説明していくため使い勝手はあまりよくない。
その分、座学用としては良いのかもしれないが。
解説は分かりやすいので、基礎からじっくり理解したい人向けだろう。