あらすじ
何歳でも人生はやり直せる!ハートフル小説!
銀治は、定年退職後に妻から離婚を言い渡され、孤独で怠惰な日々を送っていた。暇を持て余し、シルバー人材センターからの様々な仕事を担っている。ある時、保育園の草むしりの仕事が入り、担当することに。銀治は、人と接すること、特に女性と子どもは大の苦手。渋々保育園に向かうが、次々に巻き起こるハプニングに対応し、その活躍が認められた銀治は、熱烈なリクエストによりそのまま嘱託職員となるはめに。
当初は銀治を怖がっていた子どもたちもだんだん慣れてなつくようになり、人付き合いが苦手な銀治も徐々に保育士たちとも打ち解けていく。日々、子どもや周囲の人たちと接するなかで、孤独だった銀治の心には少しずつ変化が。そんなある日、定年退職後に離婚し離れて暮らす娘について、衝撃の事実を知る――。そして銀治は、自分自身が蔑ろにしてきた「本当に大切なこと」に向き合うようになっていく。長い間蓋をしていた感情が蘇り、前向きに変わっていく銀治。勇気を振り絞って行動することや、あきらめないことの大切さ、いくつになっても後悔は取り戻せるということ・・・・・・。人生に大切なたくさんのことを笑いと共に教えてくれる、人生応援小説。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
本嫌いの私が、早く先を読みたくなった本でした。
銀治さんが定年後に人生をやり直す選択をし、子供達をはじめ、色んな人たちと関わって変わっていった銀治さん、とても素敵だと思いました。
そして後半は、もう涙が…。。
Posted by ブクログ
銀治は長年勤めてきた警備会社を定年退職して、今はシルバー人材センターに登録し家の片付けや草むしりなどの依頼を担っている。
家族のために働いてきたつもりだが、家族を犠牲に仕事中心にしてきたせいで妻と娘とは別れている。
そんな強面大柄銀治が、シルバー仲間の仕事を急遽引き受けなければいけなくなり、保育園の草むしりをすることになったのだが、それがきっかけで家庭とも子供とも向き合ってこなかった銀治が、なぜか子供たちを相手に仕事をするはめに。
あー、家庭を省みず1人ぼっちになったおじさんの再生物語かぁ。と軽い気持ちで読み始めたが、想像以上に良い話だった。
保育園にいる障害児と健常児との問題。
家族の問題。
病気の問題。
ひとつひとつはありきたりなんだけど、うまーくまとめてあるなぁと思った。
とにかく子供達が無邪気でかわいい!
最後の卒園式のあたりでは、自分も、そこにいるかのようにウルウルしてしまった。
読めてよかった一冊。
Posted by ブクログ
卒園式と陽子の最期のシーンは涙せずには見れませんでした。
仕事に明け暮れ家庭を律子に任せきりだった銀治が、保育園のお仕事を通して変わっていく姿に何が勇気付けられました。
自閉症の大翔くんのお母さんの気持ちには、やるせない切なさでいっぱいになりました。
卒園式に大翔くんが現れたシーンでまた涙でした。
Posted by ブクログ
家庭を顧みなかった男性が保育助手に。なるきっかけもユニーク。ほのぼのだけじゃない問題提起もいい。人生はやり直しがきく。きっかけさえ逃さなければ。
Posted by ブクログ
ダメ親父の再生物語かと思ったら、
予想外に教育のことに触れられてた。
共生とか多様性とか、
そんなに簡単ではないけれど、
何かのきっかけで人は変わるから、
そのきっかけを逃してはいかんのよね。
Posted by ブクログ
定年退職後に妻から離婚され、孤独な生活を送っていた銀治は、シルバー人材センターから保育園の草むしりに行くことになる。
女性と子どもが苦手な銀治は、数日だけの我慢と思って行ったのだが、ひょんなことから保育園の嘱託職員となるはめに。
子どもたちと接することや掃除、洗濯、片づけなども徐々にできるようになる。
保育園には発達障害を持つ親の悩みなど、今まで関わったことのない思いをすることもあった。
そんな折、別れた妻から娘の病気のことを聞かされ…。
勇気を持って行動すること、諦めないことなどを保育園で働くことによって気づかされる。
いくつになっても知らないこともあり、発見もあるということはまだまだ成長はできるものだと感じた。
歳だからとか、無理だとか決めつけないで挑戦することは大切だと思わせてくれる。
Posted by ブクログ
…私も親になったんだな、とこれ読んで実感した。普通に面白い程度だと思いながら読んでたのに最後泣いてた。親ならわかる、どっちの気持ちも誰の気持ちも。
Posted by ブクログ
大翔の母が子どもの障害を受け止めきれず、葛藤する様が痛かった。誰のための療育?またきょうだい児のことにも触れられていて単なる保育園ものじゃなかったこともよかった。それにしても保育士さんて大変だなあ…