あらすじ
■朝日新聞の名文記者による、
相手の心に響く文章を書けるようになるための
「感性の鍛え方」を解説する本。
■AIに「起」「承」は書けても、「転」は書けない―。
これからの時代は誰でもAIで文章を書けるようになります。
しかし、AIには「起」「承」は書けても、「転」は書けません。
なぜなら、ある事象に直面して、自分がどう感じ取ったか、
なにを考えたか。そこが転になるからです。
だから本質的なのは〈自分〉です。要は、〈生き方〉です。
自分は、いままでどう生きてきたのか、そここそが、問われる。
■数多ある文章術に関する書籍の中でも、
本書は文章を書く前提として、ものを感じる力、
五感を鍛えることの大切さに焦点をあてています。
「文豪の五感を味わう名文」や「著者が添削した例文」など
を多数掲載し、具体的にどこをどう直すと読みやすくなるのか、
相手の心をうつのか、わかりやすく解説します。
■また本書は
「感性を磨くことで、生きることが楽しくなる」
ことに気づく思想書でもあります。
「世界は美しく、人生は甘美だ。」
仏陀は、亡くなるときにそう言った。
この本の最終的な目的も、そのつぶやきを発する自分を、
予感することにある。
さあ、言葉によって世界の解像度を高くする
「感性の筋トレ」を始めてみましょう。
■目次
・第1章 前提篇 型を覚えるストレッチ
・第2章 準備篇 感性は鍛えられる
・第3章 理論篇 名作で味わう文豪の五感
・第4章 実践篇 ある日、文章塾にて
・第5章 応用篇 感性を磨く習慣づくり
・おわりに
出典一覧
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Posted by ブクログ
著者である近藤康太郎氏の前著、『三行で撃つ』 (2020年、CEメディアハウス)と『百冊で耕す』(2023年、CEメディアハウス)は濃い内容だった。だが、本書は薄い。両書の一部を薄く伸ばした印象を受けた。
本書の主題は、「感性をトレーニングで鍛えること」。
その理論は、「五感を使う」。視覚以外の感覚を意識する(p44)
その方法は、なにをおいても読書。紙の本を読む。(p202)
第4章では、いずれの文章塾でも一番最初に話すという、文章術の基本も紹介している。それは文章に必ずいる三妖怪を退治することだ。
1匹目 重複ドン(重複している語はないか)
2匹目 どっさりもっさり(なくてもわかる語はどっさりもっさり」
3匹目 分かりにっ壁(わかりにくさはないか)
言っていることはごもっとも。とても重要なことである。気になるのは3匹目のネーミングだ。ルビが打たれていないので、「わかりにっかべ」と読むのか「にっぺき」と読むのかわからない。妖怪に例えているので、有名な妖怪、「ぬりかべ」に掛けているのだろうか?
それとも、「分かりにっ壁」という名称自体がわかりにくいという比喩だろうか。いずれにせよ、不可解だ。
全体として決してつまらない本ではない。むしろ面白い方に分類されるだろう。文書がユニークだからだ。ただ、近藤康太郎氏の書いた文章術・読書術をテーマにした本なら、冒頭にも書いた前著の方がおすすめだ。前著の方が学びは多い。
巻末にはフォレスト出版お得意の特典案内がある。メール登録すれば、「感性を鍛えるポピュラー音楽リスト」が見られる。
見たい気持ちはあるが、私は登録しない。宣伝・勧誘のメールが送られてくるからだ。
登録ページには次のように書いてある。
※ご登録いただいたアドレス宛に、フォレスト出版からご案内等をお送りさせていただく場合がございます。
この文面だと、メールが送られてくることもあるように読み取れる。しかし、メールは漏れなく、しかも頻繁に送られてくる。かつて、フォレスト出版の特典に登録したことがある。宣伝メールがあまりに多いのに辟易した。配信を解除したが、それでも時々送られくる。何回解除しても、忘れた頃に送られてくる。一度送られてくると、それからは毎日メールが来ることも少なくない。まったく迷惑である。特典で釣って、勧誘メールを送る商法は、フォレスト出版の常套手段だが、私はもうこりごりしている。
今では、フォレスト出版の本はなるべく手に取らないようにしている。
Posted by ブクログ
肝心なことを忘れるところだった
小林秀雄 蟹まんじゅう
1 重複
2どっさりもっさりを刈り込む
あってもよいが、なくても分かる
指示代名詞、長文、数詞、固有名詞、常套句
自分も他者。他者である自分に向かって書く。自分も楽しませる
Posted by ブクログ
一般的に想像するようなテクニック本ではなく、いかに感性をもって文章を書くかについての本。
何か真新しさがあるわけではないが、今まで自分が文章表現について感じていたことを言語化してくれるような内容であった。
感性といういかにも説明しにくい言葉を例文もまじえてくれて、わかりやすかった。
Posted by ブクログ
これまで読んできた著者の文章指南書の内容と被る部分は多い。
が、それでも良いのだ。なにしろ、本書は筋トレの本だから(笑)
「感性は、鍛えた者だけが得られる、もうひとつの「筋肉」だ。」
これが全て。
毎夏が来る前に、雑誌『Tarzan』は、“割れた腹”とか、“Tシャツの似合う胸”といった筋肉礼賛の特集号を出す。そして、それに釣られて、毎度、買ってしまう。内容は、以前、読んだものと大差ないのだが。
ようは、その時、その時期に、外部からの刺激が欲しいから読むのだ。そこで、古い、去年一昨年の号を取り出して、広げてみたところで刺激が入らない。
ということで、著者の本書も、久しぶりの刺激という意味では、◎
これを、焼き直し、重複が云々という輩は、筋トレの意味が分かっていない。