あらすじ
「世紀のロマンス小説」ではない?
20世紀のロマンス小説として知られる大長編『風と共に去りぬ』。しかし、原文を精緻に読むと、その本質が「恋愛」ではないことがわかるという。「ヒロインは二人いる」「実は戦争小説である」「ディストピア小説としても読める」「養護と扶養という視点で読むと面白い」――。翻訳を手がけた著者だからこそたどり着いた、実に多様な読み方を味わう。Eテレ「100分de名著」テキストに、特別章・ブックガイドなどを大幅加筆のうえ、書籍化。
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Posted by ブクログ
鴻巣友季子さんの深掘りが、とてもおもしろかったです。さすが、翻訳家さん。マーガレット・ミッチェルもびっくり!
“ヘェ〜”と思ったところ多数。(以下、本書より)
・スカーレットとメラニーのダブルヒロイン論。
・スカーレットの容姿、スカーレットの実家〈タラ〉の外観が、原作と映画は違う。
・作者は、本作品を結末から冒頭に向かって書いた。
・アシュリとメラニー、レットとスカーレット、2組のカップルの夫婦生活にも言及。(4人の複雑な心理、行動の考察がスゴイ)
・本質は「恋愛小説」ではない。土地をめぐる「不動産小説」、米国の南北分断の根本を浮き彫りにす「戦争小説」、女性同士の複雑な友愛関係を描く「シスターフッド小説」。
・南部の人の目から、南部を批判した小説。
※原作も読みたいところですが、私はまだ読んでない本たくさんあるので、とりあえず『風と共に去りぬ』は、映画と本書で満足しました。