あらすじ
他人の言葉,うわさ,専門家の発言,マスメディアの報じるニュース,ネット発のニュース,あるいは陰謀論……,私たちは瞬時に莫大な情報を手にする一方,時に何を信じたらいいのか,わからなくなってしまう.本書では,「知る」ことを哲学的に考察し,「真理を多く,誤りを少なく」知るための方法,そしてその意味を問う.
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Posted by ブクログ
自分用読書メモ
フェイクの組み合わせ
【内容】嘘をつく、ミスリードを狙う
【意図】欺くことを意図、デタラメ(真実に関心がない)
デタラメは、pv数の増加やエンタメ性を狙う意図からフェイクを発信するため、内容が嘘か本当かに関心がない。それは嘘では無いか?と追求する議論の壇上に上がらずとも、チートのように発信できるため悪質。
嘘をつく動機
政治的な意図、経済的な意図、面白いことを発信したい
情報的依存:他人経由で情報にアクセス
認識的依存:入手した情報の正誤を自分で考える力
証言を信じる要素
一致性
誠実さ
能力条件
一致性:今までこの人は信頼にあたる言動をしてきたか現実では、その上で正誤を判断しやすい。が、ネットではアカウント削除などにより、経歴が見えにくく発信の責任が軽薄になりがち。
発信源と拡散してる人も正体が分からない
誠実さ:専門家や政治家など能力がある人であっても、意図があればプロパガンダやはぐらかしを言う。
能力条件:嘘をつく気がなくても、分野において知識のない人が「あれはミツバチかも」といってもスズメバチかもしれない
ネットの場合、匿名性から能力について正確な判断が困難
証言の不透明さ
訪問販売は嘘をつく動機が、企業の社員は偽証により信頼を失うリスクから、それぞれで信頼性が異なる。
現実では訪問販売は信じる理由があれば、企業社員は疑う理由があればと態度に差が出るが、ネットでは受け手は状況がどちらか判別しにくい
ネットの嘘の構造的な伝わりやすさ
拡散されるまで時間を要しない
現実では発信者が知人に伝える際に、相手と自分に労力がかかる点から正誤を確認する。伝えるか否かも判断し、やはり伝えなくていいともなる。
ネットは拡散に時間と手間がかからないため、その工程が省かれやすい
再投稿(RT)が容易
現実では噂を発信した人も広めた人も責任を伴うが、手間がかからないため拡散も早い
情報源が信頼できなくても大量にネタを入手できる
なぜ真実でない噂が作られるか
人は理解(事実を伴う)とも異なり納得を求める性質があるから。侵略者が現地人へ親切にした場合、認知的不協和から「彼は実は現地人だ」と噂を広める。
いわば、わかった!を求めている。この行為は事実を元にした人間の知的好奇心とは異なり、納得を狙いたい意図から生まれる。
なぜ地震が頻発するのか?に対し人工地震を理由とする人の中には、腹落ちを求める人とそもそも真実に興味が無い人もいる
Posted by ブクログ
信じることは難しい。
フェイクニュースを信じるな、と言う人がいる。フェイクニュースで困っている、と言う人がいる。ところで、どうやって自分たちは信じられないニュースと信じるべきニュースを区別しているのだろう。伝えられるメディアの違い? 認識論を紹介しながらフェイクニュースや陰謀論が何なのか、それによって引き起こされる問題を論じる。
真実に価値を置くか。真実であることを軽んじる人が増えていくのは危険だと思ったが、わかりやすい解決策はなさそうである。信じることも、疑うことも、時には大事で、どちらかだけにはできない。そもそもなぜ信じるのか/疑うのかの土台さえ、時に効果的で時に危険を引き起こす。とにかく早く結論を得ようとするのはやめて、考え続けないといけない。