あらすじ
シリーズ大ヒット!新章始動から3年ぶりの第2弾!
執事探偵×令嬢刑事コンビの国民的ユーモアミステリ、
新章スタートから3年ぶりの第2弾!
「お嬢様の素晴らしすぎるお考えは、
残念ながら『休むに似たり』でございます」
1 笠原邸の殺人
自宅にて、絞殺死体で発見された資産家の老人。
現場にはなぜ割れた大皿が散らばっていたのか。
2 灰色の血文字
アイドルの撮影中にスタジオで芸能事務所の社長が殺された。
ダイイング・メッセージらしき血文字“アキラ”の意味は?
3 浜辺のパラソルの問題
別荘のある島での婚約披露パーティに招かれた麗子と影山。
しかし、主役がビーチパラソルの下で死体となって見つかる。
4 服を脱がされた男
多摩川の河川敷で全裸の変死体が発見された。
犯人はなぜ被害者の衣服を奪ったのか。
5 四回殺された女
ワンルームで見つかった若い女の首吊り死体。
殴って絞めて刺して吊るして――前代未聞の殺し方の理由とは!?
“迷”推理を繰り広げる風祭警部に、“空気読めない”後輩の愛里ちゃん。
2人に振り回されながら、麗子は影山と5つの難事件に挑む!
(底本 2024年9月発行作品)
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Posted by ブクログ
短編が5つあり、どれも面白く興味ありました。印象的なのは「4回殺された女」でした。虐殺に近い形で発見されたのですが、なぜこんな形になった推理が凄かったです。最後にお嬢様が執事をディナーに誘いましたが、執事も暴言吐かずに対応していたのが良かったです。
Posted by ブクログ
相変わらず軽いミステリで読んでいて楽しい。
だけど、あれ?もう愛里ちゃんに少し飽きてきてるかも…笑
ちょっと厳しいことを言うと、ドラマで見ていた世代は私を含め楽しく読めるけど、新しい読者は獲得できそうもないよなーと思った。
“〇〇だっつーの”っていうのもドラマの時点で古い言い回し感あったのに、これで続けてくのはちょっときついのでは?
それに風祭警部のセクハラがイタい。
一番好きなのは、『浜辺のパラソルの問題』。
国立から外に出た新鮮さと、風祭&愛里のウザったさがないから 笑
最後の『四回殺された女』は、単身者向けアパートのカーテンレールってそんな丈夫なものは付いていないイメージなんだけど、あの隠し方は成り立つの?
いくら小柄な女性といっても40kg位はあるよね。
一瞬なら吊れるとしても、簡単に折れそうな気がするけどな。
Posted by ブクログ
相変わらず見事な推理と毒舌執事の影山と、ツッコミキレッキレなお嬢様刑事の麗子のコンビが大好きなシリーズ。
新人後輩・若宮愛里刑事のボケっぷりと風祭刑事のやり取りも磨きがかかってました。
お気に入りは「4回殺された女」
中々斬新な殺され方で驚きましたが、謎が判れば納得でした。
Posted by ブクログ
新シリーズ第二弾。久しぶりに読んだらお嬢様刑事と毒舌執事のやりとりがクスッと笑えて謎解きもしっかりしていておもしろかった。「素晴らしすぎて、休むに似たり」「凡庸極まるお考えは、おもりを付けて多摩川の川底にでも沈めてくださいませ」「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるなどと安易にお考えでは?」真っ白な高級スーツに身を包みジャガーのエンジン音を響かせながら登場する風祭警部、新人刑事の愛里ちゃんもいい味出していて短編集で読みやすかった。
Posted by ブクログ
相変わらずの警部に空気読めない後輩刑事、そしてお嬢様、3者が織りなす(こんがらかせる)謎また謎。それを毒舌とともに解明する執事の謎解きという規定のパターン。今度はどんな迷推理を警部が披露するか。あれ後輩くんに推理をさらわれた。
Posted by ブクログ
『新 謎解きはディナーのあとで』シリーズの3年ぶりの第2作である。9月に刊行されていたのを今頃手に取った。良くも悪くも変わっていない。
国立署に勤務する主人公の宝生麗子と後輩の若宮愛里、上司の風祭警部、宝生家の執事、影山。再開第2作に至り、道化役は道化役、探偵役は探偵役、それぞれは与えられた役割をきっちりこなしている印象を受ける。安心感はあるだろう。
第一話「笠原邸の殺人」。離れで死んでいた当主。現場の状況は…。あのジャンルのようでもあり、このジャンルのようでもあるが、誤認させる手段がコロンブスの卵的な発想で、なかなか感心させられた。偉そうですみません。
第二話「灰色の血文字」。地元アイドルの所属事務所社長が殺害された。その背景にある真相とは。ダイイングメッセージものかと思いきや、このシリーズには珍しい展開が待っていた。救われたねえ。現実にこれでクビになった例があるし。
第三話「浜辺のパラソルの問題」。離島にある別荘に赴く、麗子と影山。麗子の操船に、冷静な影山が珍しく焦る。それはともかく、行く先行く先事件が発生するのはお約束。ここまでロジック重視なのは、意外かもしれない。
第四話「服を脱がされた男」。タイトル通りの、哀れというか滑稽な被害者の姿。設定を聞いた時点で予想すべき真相だが、わかりませんでした。被害者が全裸にされた理由は、エラリー・クイーンの某シリーズ作品を彷彿とさせるか?
第五話「四回殺された女」。最後に、先ほどよりもっと哀れな被害者が。一応理由があるとはいえ、浮かばれまい…。こんな悲惨なシチュエーションもライトに読ませてしまうのは、このシリーズというか東川作品ならでは。
基本的に安楽椅子探偵ものに分類されるこのシリーズだが、今回はトリックを実演して見せたり、一緒に現場を見たり、影山がアクティブに動くのが読みどころか。とはいえ、偉大なるマンネリには違いない。まだまだ続きそうである。
Posted by ブクログ
読書記録です。まだの人は読まないでね。
北川景子、櫻井翔、椎名桔平が頭のなかで動いて、勢いで読める2作目。新しい登場人物の若宮愛里刑事は、扉ではポニテの長身だけど、しゃべり方でなぜか「柳原可奈子」に設定されてしまったw
「笠原邸の殺人」でっかい皿
「灰色の血文字」女の子をイメージで固めて売り出すのはモームリな時代なのでは…
「浜辺のパラソルの問題」遠近法と雨の降った時間
「服を脱がされた男」固いと難しいよね...
「四回殺された女」必然とはいえ、よく見つからなかったね、と。
脳内再生中にそれはちょっと...と止めるわけにはいかず勢いで読み切った!謎解きはおもしろいけど、「絵」にするには無理がある内容だなということで3つです。
Posted by ブクログ
-感想-
数年ぶりのシリーズ続編もお嬢様のいい線まで
行きそうなのにダメダメな推理、その推理に
相変わらず愛のある毒舌で推理を助ける執事、
直感だけで推理してる?なんて思っちゃう
風祭刑事にKY絶好調の後輩の愛理ちゃん等々
相変わらずの登場人物たちの絶妙な掛け合いや
慣れ親しんだストーリー展開でサクサクと
読めてしまいました。
謎解きに関しては読み進めてなるほど~
なんて思うトリックからあれ?どういう事?
それ無理がない?なんて思うものも
あったけど素直に面白かった。
いい感じのラストシーンだったので
次回作が気になる展開でした。
本編に関係ないのですが本の表紙が
「謎解きはディナーのあとで」に
愛理ちゃんが加わった感じが素敵でした。