あらすじ
卑怯なアシッドアタッカーをおびき出せ!
シリーズ累計450万部突破。
「池袋ウエストゲートパーク」シリーズ、記念すべき20作目
バッテリー盗難ビジネスに巻き込まれた高校生、愛国ブログに潜む闇、
真面目な会社員女性が嵌ったメンズコンカフェの罠、
そして女を憎むミソジニストによる、フェミニストへのアシッドアタック……。
今まさに起こっていること、明日起こるかもしれない事件を
いきいきと刺激的に描く短篇4篇を収録。
【収録作品】
■西池袋バッテリーブギ
■目白フェイクニュース・ライター
■乙女ロード文豪倶楽部
■男女最終戦争
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
今回も時代を切り取ったストーリーを、いいテンポで話が進む。
リチウムイオン電池窃盗、取り外して持ち歩きが正解ですね。
お金儲けのための極右ブロガーは、本当にそんな人いるんだろうなと思わされた。
メンズコンカフェは、水商売の搾取構造が、形態を変えながら展開されるんだなと認識させられた。
表題の男女至上主義は、最後はちょっと上手くまとまりすぎかなと思ったのと、もう少しフェミニズムの掘り下げがあってもいいかなと思った。専門書でもないので、このくらいの説明が妥当なのかも。でも面白い!
Posted by ブクログ
どれも流行りの内容をネタにはしているが、残念ながら深みのない内容だった。その分読み易いけどね
バッテリーブギは電動自転車からバッテリー盗難をする高校生を止める話。マコトの高校時代の恩師が登場するところがIWGPの新たな一場面を見せるものの、高校生がなぜ簡単に犯罪に手を染めるのかが浅い気がした。母親のため、友達のためだということは分かるが、それで簡単に犯罪をしてします背景が大事なのではないだろうか。
そこには倫理観の欠如、教育現場の希薄さなど多数の問題が含まれていると思うのだが、きっと短編で書くにはそこまで掘り下げられないということなんだろうけど
フェイクニュース・ライターや文豪倶楽部も一緒、事象としては流行っているかもしれないが、中身がおおよそ想像できる範疇で目新しさと面白味に欠けていた。
ラストはGボーイズのごり押しで解決で、マコトの頭脳を使ったぐうの音も出ずに納めるやり方が書き表されていなかったと思う。
男女最終戦争などは切り込んだ話をしづらいと思うが、マコトなりの石田衣良なりの解釈も欲しかった。
残念ながら男女で平等というのは自然界において無理な話だと思う。いまのところどう頑張っても筋力は男性が得やすく、子供を身ごもることは出来ない。
ホルモンの分泌が違うのと、体のつくりがそもそも違うのだ
だから男女一緒くたにするのではなく、お互いがお互いの役割を理解してこなしていけばいいのではないだろうか
もちろん男女どちらでもこなせることはいくらでもあると思う。それは平等になんなら得意な方がやればいいだけの話