あらすじ
《アパレル店長が教えるやさしい服飾史》
ブランド物の服って、正直めちゃくちゃ高いですよね?
値段が値段だし、高品質でこだわっていることは分かるけど、それでも一見なんの変哲もない白シャツやパーカーが、普通に10万円を超えてしまうような世界です。
「それでも好きだから頑張って買う」という方と、「自分には理解できない」という方……両方いらっしゃると思います。僕はどちらの方にも読んで欲しいと思って、この本を書きました。
本書に書いてあるのはファッション全体の歴史、そしてその中で誕生してきた、たくさんの素晴らしいブランドたちの物語です。
アパレル業界は、ものすごく見栄っ張りでカッコつけなところがあります。おまけにプライドもめちゃくちゃ高い。だから、いざファッションの歴史について知りたいと思っても、小難しく説明してきたり、余白を残した抽象的な言い回しをしたりします。
不必要にハードルを上げてしまいがちなんですね。
そういった現状を打破する本にしたいと思い、カッコつけた言葉は使わず、可能な限り具体的な解説を心がけました。
服好きな方にとっては、よりファッションが楽しくなる1冊に。
なんとなく興味本位で手にとっていただいた方にとっては、新たな世界に踏み入れるきっかけとなる入門書に。
本書がそんな存在になってくれれば、幸いです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
まず服飾史を地面に叩きつけて粉々にします。
それから面白そうな所だけを拾って、という構成。
面白かったです。もっと詳しく知りたい方はあの分厚い服飾史を読め、という感じがいい。
Posted by ブクログ
ファッションが好きで興味本位で読んだが面白かった。ブランドの歴史やデザイナーの考えを知った上で服を見るとまた違って見えそうだしより一段深くファッションを楽しめそう。
またPEファンドの文脈だとヨウジヤマモトをインテグラルが買収した話もチラッと出てくる。
・ディオールの愛弟子がイヴ・サンローラン
・ジーンズを初めてファッションとして提案したのはカルバンクライン
・スティーブ・ジョブスのタートルネックはイッセイミヤケ
・miumiuはプラダの姉妹ブランド
・マルジェラはベルギー出身
・エディ・スリマンがディオールオムでタイトシルエットブームを構築
・エルメスのバーキンは俳優のジェーン・バーキンから
・シェーヌダンクルは船の錨の意味
・デムナ・ヴァザリアがビッグシルエットのトレンドを作った
・ルイヴィトンのモノグラムの柄は薩摩藩・島津家の家紋からとったものだと言われている
・ジルサンダーはドイツ発のブランド
また読み直したい一冊。
Posted by ブクログ
ブランドの名前は知っていても、どんな歴史を歩んできたのかは知らなかったので、勉強になった。1ブランドあたり数ページの解説だったので、初心者としてはとっつきやすかった。
Posted by ブクログ
面白かった!
タイトル通り"フツーの白シャツが10万円もする理由"って、何だろな?って思ってた側の人間。
元々、靴やスーツやネクタイなんかには興味があって、全く縁遠い訳では無いけど、"The ファッション"には少し距離があるというか‥
今回、ルーブル美術館でみたクチュール展でメゾンの歴史に興味を持って、身近にいる人の影響もあって、何だか自分の中で点在しているファッションの知識を繋げてみるのも良いかもなーと思っていたタイミングで出会った一冊。(他の方の書評にも有るように、そんなタイミングの人は中々いないだろうから、この本が刺さる人がどれくらいいるかは不明‥)
メゾンの歴史、きら星のごとく現れるデザイナーたち、そしてそのデザイナーたちが色んなメゾンを渡り歩く事で生まれる化学反応。色んな流行り廃りがある中を、感性で今この時代まで生き抜いてきたメゾンに対するブランドという名の価値。それがタイトルの答えなんだと思う。
マルジェラの話、プラダとmiumiuの話、川久保玲やイッセイミヤケ、高田賢三をはじめとする日本人デザイナーの話、デイオール、イブ・サン・ローラン。アントワープ・シックス、トム・フォードとグッチ、kolorとsacaiの話 等など、過去から現代まで歴史の流れがわかりやすく、デザイナー毎の特徴も掴みやすい。
美術史上の位置付けや、作者の背景を知って観ると、絵画の見え方が変わるのに似てるかもしれない。この本を読んで、お店で服を見たら、服の見え方が変わるのかなーと思えた一冊。勿論、この本読んだだからといって、バチバチに尖ったデザインの服の価値を自分で分かるようになるわけじゃないけど、グラデーションがあって、自分が好きな感じがあって、そこにメゾンやデザイナーに対する敬意があって、着たいものが選べたらそれは豊かなこと何だと思う。
読者の対象は限られるかもしれないけど、そんな豊かさへの扉を開く良書じゃないかと僕は思います。
Posted by ブクログ
これまで直感で服を買っていましたが、どんなデザイナーがどんな想いで作ったのか、そんな背景だったりを想像しながら服を買いたいと思うキッカケになりました。
Posted by ブクログ
戦前から、世の中の動きに合わせて、ファッションブランドとデザイナーの歴史を幅広く学べる本。
ハイブランドのイメージが変わる。
個人的には、フツーの白シャツが10万円する理由を深掘りして欲しかったー!
Posted by ブクログ
一応、服飾系専門学校卒ということもあり、手に取った一冊。ブランドの持つストーリーを理解した上で服を着てみたい。ただ、やはり服飾史は文章で読むと分かりづらい部分もあるので、写真や実物を交えて展覧会にしてほしいと個人的には思った。
Posted by ブクログ
専門用語が簡易に説明されているため、わかりやすかった。
服飾の歴史全体をカタログ的にさらっていく内容なので、タイトルにある「白シャツが10万円する理由」はまだ納得できていない。
ここから自分で深め、自分の好きなブランドの歴史を学んでいく必要がありそう。繰り返すが、その入りとしての本としては最適と思う。
個人的には、最後の方の現代ファッションを次々にピックアップしていく所が若干商業的に感じた。古くからあるブランドの歴史をもう少し深めて欲しかったなとは感じたが、ここは人それぞれと思う。
Posted by ブクログ
冒頭1ページでこの本を手に取った人の疑問は解決されます。
「なぜ白シャツが10万円もするのか?」→「歴史があるから」
あとは全てブランド史の説明です。10万円のシャツを持ってる人なら興味深いんだろうけど、自分は対象とされてないなあという感じ。
Posted by ブクログ
個人的に洋服がとても好きなのもあり購入してみた本ですが、知らなかったブランドのサクセスストーリーが沢山あり読み応えはありました。またさくさく読み進められるので暇つぶしにはちょうど良かったです。
Posted by ブクログ
ハイブランドの歴史の概観がわかる本。
ハイブランドに興味はあるが手に取ることはほぼないので、他人事みたいに読んでしまった。この本をもう少し身近に感じられる人生なら感想もまた変わるだろうと思う。
ハイブランドが身近にあるが、詳しくは知らない人が一番楽しめると思う。そのターゲットがどれくらいいるのかは知らないが。
Posted by ブクログ
好きな物事の歴史を知るのは面白い。
sacaiとkolorの話は全く知らなくて目から鱗だった。洒落たことするなぁ。
ただ表題については全く掘り下げられておらず残念だった。
Posted by ブクログ
現在までのファッションブランドの歴史や流れについて、ファッションについて知識がなければ、初めて手に取るには良い本。
但し紙面制限のためか深く追求されていないのが残念。補足で知識の幅を広げていて、それは面白かった。
本のタイトルの
「フツーの白シャツが10万円もする理由」
については、はっきりとどこかに書かれていたかは、?。