あらすじ
「まさか、無能と呼ばれた私が
誰かの役に立てるなんて思いもしなかった――」
この世界に生まれた人間は、それぞれ固有の加護を授かる。
それは戦いに秀でた力だったり、誰かを癒やす力だったり…
加護の価値が【その人の価値を決める】といっても過言じゃない。
そんな世界で、伯爵令嬢のメリエールは「羊数え歌」を与えられた。
羊を数えることで相手を眠りに誘う加護で、発動条件の縛りや代替方法もある、
はっきりいって役に立たない最底辺の能力だった。
両親には幼少期から優秀な加護を授かった妹と比べられ、
ついにはその妹に婚約者まで取られてしまい、家で居場所を失ってしまう…。
そんな彼女の元へ、なぜか王家から招待状が届く。
しかも王城へ向かうと、文武両道・才色兼備と謳われる
第二王子・ランドルフ殿下が待っていて――…!?
夜伽係からはじまる、ピュアで優しいラブファンタジー!
※この作品は『PRIMO Vol.36』に収録されています。重複購入にご注意下さい。
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匿名
夜枷係と言うのが厭らしい方ではなくて第2王子の寝かし付け係だったので安心して読めました。家族から虐げられているヒロインが自分が役に立てることを見つけられて良かったです。
匿名
備わった加護が人を寝付かせる「羊数え歌」というのが可愛いすぎて和みました。この世界の人間にとっては無能とも言える加護らしいのですが。でも王子の役に立ててなにより。
令嬢メリエール
ラムズベリー伯爵家の令嬢メリエールには、眠らせたい相手のそばで羊を数えることでその人を眠らせるという加護がありましたが、最底辺の加護のため、家族から疎まれ、婚約者のマシューを妹のエイダに奪われました。そんな彼女に王家からの呼び出しがかかりました。出迎えたのは第二王子のランドルフでした。ランドルフが彼女の加護を確認すると、今度は側近のジュードが彼女にランドルフの夜伽係をして欲しいと頼みました。彼女はいろいろ想像をたくましくしますが、実際の役目は物語冒頭のようなものなのでしょうね。