あらすじ
あまりの美貌と多忙で、女嫌いを拗らせている王太子補佐シリウスは、甥の爵位継承の事情で結婚することに。
初夜、妻として迎えたサフィニアに「子供は作らない」といきなり白い結婚宣言をするが、
純粋無垢でおとなしい妻の望みは、ただひとつ――孤児院から女の子の養子を迎えることだった。
順風満帆?な白い結婚生活。しかし、シリウスは使用人たちの物騒な噂話を耳にしてしまう。
養子のアナは《妻の隠し子》!? サフィニアによく似た彼女は、不義の子だというのだ。
アナ(二歳)の愛らしさに疑惑を吹っ飛び、振り回されて、シリウスの人生は急に色を帯びていく。
かわいいは正義! 小説家になろうで大人気、不穏ハートフルな子育てラノベ、全面改稿&番外編追加でここに開幕。
感情タグBEST3
軽快なのに味わい深い
地の文やキャラクター達の言動はとてもコミカルで、しかしおどけたりメタっぽくならない絶妙な真剣さのある文体なのがとても好みでした。
吹き出してしまうような可笑しさも、涙が出るような感動的な場面も同じ温度で語られる公平感がとても好きです。
1巻から4巻までずっと、作品のもつ世界観が丁寧に広がっていくのが没入するのに丁度良い塩梅でした。
シリウスの男性目線で話が進んでいきますが心の声から普通に話してる内容まで面白い。題名からして重そうな話のふりして殆ど面白いで出来上がってます。短く区切ってあるので隙間時間でスイスイ読めます。
可愛いは正義
白い結婚ということで最初から夫婦関係は無い、と宣言したヒーローなので、ギスギスした関係なのかと思っていましたが、読むのがイヤになる程冷たい男なのかと身構えていたら拍子抜けでした(笑)。ヒロインや、引き取ったアナに振り回されている様子も面白くてクスッと笑えますし、楽しい家族の団欒風景へと変わってくる様子が読んでいてページが進みます。
続き物のようですので、これから楽しみです。