【感想・ネタバレ】世界のすべてのレビュー

あらすじ

――恋愛感情がない。性欲がない。それでも「普通」に暮らしている。5年間勤めた会社を辞め、街の小さな喫茶店「ブルー」でアルバイトをする鳴海優輝。心優しい啓介が営む「ブルー」には秘密を抱えた人々が集まってくる。デザイナーの北村、高校2年生のヒナ……。常連客の悩みに向き合う鳴海にも、周りに言えない想いがあった。多様なセクシュアリティを持つ人々を、やわらかく鮮やかに照らす、畑野智美の新たな代表作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

―普通で居られたら楽なのだろうか
普通として生きるのがどうしてこんなに難しいのだろう。
登場人物の各々が何かを抱えて普通と違う何かを感じている

生きづらさを感じている人にとって一読してみると良い本と思います。

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2025年10月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公の性質に共感する部分があったので、帯に惹かれて購入

もしかしてマイノリティ?って思った時の不安と、特徴で分類されて名前がついてることの安心感、ずっと拭えない「いつかは、」の期待
全てに身に覚えがありすぎたなぁと

主人公もそうなんだけど、ある程度したらだいたいの人は向き合えてくると思う。
だ、子供が好き・欲しいと思ってる人にとっては、多くのセクシャルマイノリティって受け入れるだけじゃ解決にはならなくて
向き合って割り切って生きてくしかないんだよねーと改めて思った。

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2025年07月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分はアセクアロマなのかなと思いながらカフェでアルバイトをする主人公鳴海。

性的な感じがしない、安心な感じがする鳴海に離したくなる気持ちがわかるなあ。特に鳴海は決めつけられることに抵抗があるから、話してる側の失言も嗜めてくれそうだし、居心地がいいだろうなあ。

そんな居心地の良さを、悩んでる人たちのシェルターみたいな場所作りに活かしたいって素敵な案だと思う。

ずっと安心した気持ちで読み終えられた。世の中がどこでもこんなに優しければいいのにね。

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2025年03月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回も多様性の話。ポリアモリー、見た目の性と心の性が違うこと、恋愛感情を持つということ、遠い存在に持つ感情。誰にでも話せる話じゃないし、全員が理解してくれるわけじゃない。私も私で自分自身を理解していないのかもしれないなぁと思った。

気になった言葉。
差別されたくないし、自分も差別しないように心掛けていても、全てを平等に見ることは難しい。

苦手だからと何かを排除することは、自分が受けてきた差別と同じだとも感じた。

知識を得て、言葉を知り、客観的に自分を考え、少しでも楽に生きていける道を探している。

最後の一文が、私が読書をしたい理由なのかもしれないと思った。

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2025年10月29日

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