あらすじ
地下鉄内での防犯のため、試験導入された地下鉄私服警備員として働く穂村明美。彼女は、二年前に地下鉄駅構内で起きた暴行事件によって恋人・要一を失い、その事件の真相をつかむために警備の仕事に就いていた。勤務の中で、明美は乗客たちの様々な事情に触れていく。そして要一の事件の手がかりを掴むが……。江戸川乱歩賞受賞の著者が紡ぐ、心震えるヒューマンサスペンス!
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Posted by ブクログ
恋人を殺された明美。犯人につながる手がかりをもとめ地下鉄の警備員の仕事をしている。警備員といっても、私服で目立たないように電車に乗り、揉め事がおこらないよう目配りをするのが仕事だ。仕事や仲間、上司の三木との関わりの中、明美は自分を見つめ直す。そして、恋人を殺した犯人は‥。
改めて考えると電車って本当に様々な人が乗ってるんだよねえと思った。ミステリ要素があっておもしろかった。
Posted by ブクログ
地下鉄の私服警備員として働く明美。私服警備員として地下鉄に乗りながら困っている人やトラブル対処をして働いている。明美にはこの仕事を始めた理由がある。明美の恋人である要一が2年前に地下鉄で亡くなったのだ。防犯カメラを見ると、後ろ姿の犯人が映っていた。明美はその犯人を捕まえたいという思いを抱えながら地下鉄の私服警備員として働いている。本当にこのような私服警備員がいるのかはわからないけど、鉄道って本当にいろいろなお客さんがいるから、いろんな出来事があるんだろうなと思いながら読んだ。子どもを誘拐され身代金の引き渡しに駅にやってきた母親、駅にあるコンビニの万引き、乗客同士のトラブルなどなど…。いろいろな出来事がありながら、恋人の要一を殺した犯人に段々と近づいていく明美。最後は犯人逮捕で明美もようやく前に進めるようになりそう。
地下鉄の私服警備員。もし本当にこの仕事があるならすごく大変な気がする。読み始めた最初は電車に乗ってあちこち移動して楽しそう!と思ったりしたけど、良くも悪くもいろいろな人との出会いが多すぎ。。良い人との出会いならいいけど、犯罪者とかトラブルを起こす人の対応は大変そう。。