あらすじ
2024年アイズナー賞、3冠受賞!
コールデコット賞オナー等を受賞したグラフィックノベル『THIS ONE SUMMER』のマリコ タマキ(作)&ジリアン タマキ(絵)が再びタッグを組み、制作された作品。3人の大学生が過ごした5日間のニューヨークの旅を描き、Volume1ではDay1~3の物語を収録する。
2009年3月。高校時代の親友ダニエルとゾーイは、大学1年の春休みにニューヨークで再会することに。ダニエルの大学のクラスメイト、フィオナも一緒にさまざまな観光スポットをめぐる3人。お互いの大学生活、家族や将来のこと、セクシャリティについて対話を重ねるうち、長年の友情がゆらぎ始め———。大都市ニューヨークで繰り広げられる、繊細でみずみずしいクィア・ロマンス。
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Posted by ブクログ
NYに降り立った主人公と、ちょっとしたダイバなあれこれ。
ちょっと、グルグル、ネットりしすぎの画風がややNYの持つ、アグレッシブで、強いイメージと異なるけれど、もちろん個人的なもの。Day1、Day2、Day3。いきなりやってしまって、それでスタートしているが、実際にNYに降り立って、生活を立ち上げて、そしてなんとか食う。英語だって簡単じゃない。聞き取れない。そういういろんなグジャグジャを、この街で戦うという決意で乗り越えていくしかない。それが個人的なNYだ。ハグして、握手して、出会い、別れる。その中では、自分がやりたいこと、参加したいもの、そして会いたい人、飲みたい場所、食べたいもの、そういうものしかない。それは本作品でも少し表現されている。お前は、何を持っているんだい?そんなふうに個性を捉える冷徹な街だからこそ、輝く人もいる。素敵な街、NY。また、戦いの日に向けて、準備をしていこう。