あらすじ
\\発売以来、各種メディアで話題の本//
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★★「老害進行度チェックテスト」付き★★
1万人以上の脳を診断した医師が解明!
「老害」になる原因とその対策
あなたの周りに、こんな人はいませんか?
・他人の意見を聞かずに一方的に自分の意見を押し付ける人
・SNSで自分の価値観を押し付けるコメントをする人
・「こんなものくだらない」「どうせダメだ」と、自分の知らないことや新しいものに否定的な態度を取る人
・店員に理不尽なクレームをつけたり、突然大声で怒鳴る客
・飲み会で長々と説教をしたり、昔の武勇伝を語る先輩社員
年上の人によるこれらの行動は、いわゆる「老害」と呼ばれるものです。
なぜ人は「老害」になってしまうのか?
最新の脳科学で、その謎を解き明かします。
【最新脳科学が明かす意外な事実】
・老害には「右脳老害」と「左脳老害」がある
・リモートワークの普及で「老害脳」リスクが増加?
・質の悪い睡眠が「老害脳」化の原因に
・脳の中年期は45~75歳! 40代からの対策が必要
・高学歴ほど陥りやすい? 意外な「老害脳」のリスク
あなたの身近にいる「老害」による被害を防ぎながら、
自分が「老害化」しないための実践・対策テクニックも紹介します!
【目次】
第1章 社会と人を疲弊させる「老害」
第2章 「老害脳」と認知症 ── 「高齢化先進国」日本の進む道とは
第3章 あなたはもう「老害脳」の兆候が出ている!
第4章 「老害脳」を予防し、回復するための脳番地強化テクニック
第5章 「老害脳」から自分を守る脳番地テクニック
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
■右脳と左脳から見る「老害」現象
脳は一般に環境脳といえる環境からの情報処理を得意とする右脳と、自分脳と言える、自分自身の状況を言語で認識する左脳に分けられる。従って「老害脳」も大きく2種類に分けることができる。社会や環境から影響を受ける「右脳老害」と自分自身の状況認識が発端になる「左脳老害」である。
「右脳老害」は環境や社会からの影響を受けやすく、周囲に同調することで生じる行動を指す。例えば組織内での悪しき監修を無批判に受け入れる行為がこれに当たる。
一方「左脳老害」は自己中心的な視点から生じる行動で自分の価値観や意見を他者に押し付ける傾向がある。たとえば過去の成功体験に固執し、新しいアイデアを拒絶したり一方的に怒鳴りつけたりする姿勢がこれに該当する。要するに「右脳老害」の特徴は「見て見ぬふり」、「左脳老害」の特徴は「頑固・押しつけ」である。
■「脳番地」からみた「老害」の特徴9つ
①知らないものや新しいものに否定的・消極的(思考系)
②感情的で起こりっぽい(感情系)
③自分の考えが正しいと信じて疑わない(記憶系)
④(聞いてもいないのに)昔話や自慢話が多い(伝達系)
⑤文句・小言が多い、クレーマー(理解系)
⑥(聞いてもいないのに)説教やアドバイスをしてくる(聴覚系)
⑦偉そう、下の人は見下しているのに目上の人になると態度が変わる(視覚系)
⑧保守的、見て見ぬふり、何もしない(運動系)
⑨以上のようなことに自覚がない
■8つの脳番地
①思考系脳番地
物事を深く考えるだけでなく、やる気を出したり、アイデアを考えたり、集中したり、判断したり、計算したりするなど高度な思考機能を司る場所。また、他の脳番地を動かす「司令塔」のような役割もする。右脳はやる気を生み出し左脳は言葉で考えることに関与しより具体的な思考を生み出す。
②感情系脳番地
感情を司る場所。左脳は主に自分の感情を作る場所で、喜怒哀楽や好き嫌いの感情を生み出す。右脳は主に他人の感情を感じる場所で場の空気を感じたり他人の感情を読み取り理解したりする場所。
③記憶系脳番地
記憶の形成・集積を担う場所。記憶中枢は左脳と右脳それぞれの側頭葉の内側にある二つの「海馬」とその周囲の領域を中心に情報を記憶として定着させ、また、蓄積した記憶を引き出す働きもする。
④伝達系脳番地
意思疎通を司る場所。人とのつながりにおいて、左脳では自分の気持ちや考えを言葉で伝え、右脳は言葉以外で表現(ジェスチャー、絵や図を描くなど)する際に働く。
⑤理解系脳番地
目や耳で見聞きした情報を集め、内容を理解するための場所。注意力の中枢と考えられ、好奇心が旺盛な人は、この脳番地が活発に働いている。左脳は主に言葉の理解力に関係し、右脳はイメージやものなどの言語の理解力に関係する。
⑥聴覚系脳番地
音や言葉を「情報」に変えてインプットするための場所。耳自体が健康でもここが衰えると「音としては聞こえるが何を言っているのか理解できない」状態になる。右脳は環境音や人の声など外部の音により関与している。左脳は自分自身の声や脳内言語と呼ばれる声に出さなくても声と認知するものに主に関与している。
⑦視覚系脳番地
目から入ってくる情報を脳にインプットする場所。それが文字なのか図形なのかと言ったことや色や光の具合などを判別する。動体視力や「見比べ」を司る役割を果たしている。右脳はイメージやものなどの視覚的認知に関与し、左脳は文字など言語的認知に関与する。
⑧運動系脳番地
手足や身体をスムーズに動かすための場所。実際に動かすかどうかにかかわらず、いつどう動かすか、どこをどのように動かすかなど運動企画にも関わり、イメージしただけでも働いている。左脳は右半身、右脳は左半身の動きを担当する。
■「老害脳」に陥らないために
①思考系脳番地強化テクニック
意図的に新しいことに取り組む
思考力にベストな睡眠時間は8時間30分。寝不足はNG。
②感情系脳番地強化テクニック
自分で自分を褒める
買ったことのないものを買ってみる、「推し活」をする
③記憶系脳番地強化テクニック
知らない情報にわざと接する
朝寝るまでに翌日の午前中何をするか予定を立てておく
④伝達系脳番地強化テクニック
上品な言葉を使う
同世代との関係を上手に活用する
⑤理解系脳番地強化テクニック
「なぜ?」という子供のような疑問の持ち方を思い出す
⑥聴覚系脳番地強化テクニック
他人と話す
⑦視覚系脳番地強化テクニック
好きなジャンルの情報をアップデートし、世界標準と比較する
⑧運動系脳番地強化テクニック
口を動かし声を出す習慣を身につける
Posted by ブクログ
老害が生まれる原因と対処法が整理されていて納得感あり。特に「言葉から感情が抜け落ちるときつく聞こえる」という指摘は共感した。老害脳への対応として「かわいそう」「かわいい」と受け止める方法も実践的。リーダーは傾聴力が不可欠で、一定の年齢で後進に譲ることの大切さも痛感。好奇心や人脈づくりが予防策になる点も印象的だった。
Posted by ブクログ
年を重ねる事で誰でも怒りうる老害脳とは何か?脳内科医、医学博士の著者がまとめた本。
老害にも色んな種類があって、どれか一つでも当てはまるとかなりまずい。他人が老害行動をしているのは良く分かるが、自分が果たして老害行動をしていないか?と思うとあまり自信がない。この点を認識して,他人に迷惑をかけない発言、行動を心掛けようと思う。
Posted by ブクログ
医師の立場から著述されている。
日本の年長者を敬う文化から「老害」が生まれている部分が大きい。この視点が得られただけでも収穫だ。
少子化問題がとどまらない要因として「老害」が横たわっているとの指摘にも考えさせられる。
・思考系が衰えると、好奇心がなくなる
・同じ自慢話をしてしまうのは、長期記憶にのみ依存しているから。ワーキングメモリ(短期記憶)がうまくはたらいていない証拠。
・人間は一般に若いときの経験の方が記憶に深く刻まれる。
<老害脳のサイン>
・面倒くさいが口癖
・調整能力が乏しい
☆先日の管理職研修で各所にもの申しているという彼は大丈夫だろうか。。
・高学歴などの誇張
・年を取ってから陰謀論にはまり、関連する動画ばかり見ることはよくある。
<食い止めるには>
・雑食な行動
・8:30睡眠
・自分で自分を褒める
・推し活
・新しい服などを買ってみる
・知らない情報(本)に触れてみる
・翌日午前中の予定を立てる
・上品な言葉を使う
・疑問を持つ
・家族以外と話す
・運動を午前中に
Posted by ブクログ
こんにちは。51歳の全力老害です。皆様ご機嫌いかがでしょうか。
『右脳老害』=周囲に同調した行動を生みやすく、組織の悪しき慣習を踏襲する行為。
体育学部出身の私としてこういう糞な右脳老害先輩がわんさかおりましたわ。
しょうーもない罰ゲームやら飲み会やらで、こいつらアホちゃうかと入学当時思っておりました。自身が1年の時にやられた事を3年、4年になったら同じ事をして楽しむ糞達。お前ら『柔道物語』の名古屋かw
悪しき慣習を直そうとはしないそれ、20代だけど老害だったよなあ。そんな奴らが教師またはどっかの管理職になっているわけですよ今。そこでも超絶老害ぶりを魅せているんでしょうね。その周辺の皆様ご愁傷様です。
もちろん『左脳老害』というものを有ります。自己中心的な視点から生じる、過去の成功体験にこだわる、新しいアイデアを受け入れられない、一方的に怒鳴りつけるなど、自身の意見を押し付ける行為。
ということで同年代の皆さん、この本を読んで自身の老害脳を予防して、尊敬される老人になっていこうではあーりませんか。
私も気を付けます・・・・・
Posted by ブクログ
老害脳と言うが、年齢には関係ないと思う。この本では老人脳の様な説明になっているのがちょっと残念。前半の右脳老害と左脳老害の説明は興味深いが、後輩の老害脳の分類とその対応の仕方は付録みたいで平凡。社会人であれば年齢には関係なく読める本ではある。