あらすじ
ファッションとは何か? 衣服とは? 12のテーマを通じて文化や芸術としてのファッションを学び、歴史と未来に問う。東大生の反響を呼んだ一度きりの特別講義がその熱を凝縮した一冊となってよみがえる。
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Posted by ブクログ
西洋の衣服の歴史、日本の洋装化の歴史、メディアとの関わり、ファッションが美術鑑賞の対象として取り上げられるようになった経緯など、ファッション研究の入り口になりそうなテーマを多角的に紹介している本という印象を受けた。
個人的に興味を惹かれたのはお針子(現代では縫製工場)の労働問題について。
「服を作ることは、私たちの生活や生命と関わりを持つ行為です。しかしその作業の本質は、それが単純な反復労働であったり、女性の手仕事であったりしたという事実から、軽視されています。」
服を作ることは、昔は女性なら誰でもできたのかもしれないが、今は誰でもできる仕事ではない。それに着心地の良い服、長持ちする服や美しい服を作ろうとするなら相応に縫製やパターンなどの難易度も上がるはず。正当な対価が支払われるようになってほしいと思う。
Posted by ブクログ
服飾の歴史が興味深かった。貴族の下着がはみ出たスラッシュ。脚を見せたのは男性。華やかな装飾は男女問わずが、フランス革命以降、男性は地味な長ズボンへ。女性は経済力・社会的地位を表象するものとして派手なまま。オートクチュールはパターンを顧客のサイズに合わせて仕立てるもの。パターンとコピー。コルセットからの解放→実用スタイルへ。シャネル、ディオール、イヴ・サンローランへ。シャネルはアメリカで高い評価。当時のアメリカの理想を概念化。ツーピースのシャネルスーツ。糸紡ぎ→お針子。産業革命とファストファッション。
Posted by ブクログ
ファッション業界というかアパレルで働いているが、実はあまりファッションに興味があるほうではないが、面白かった。
特に好きだったのは、シャネルの話と日本のファッション史。
掘れば掘るほど深く、手を伸ばせば伸ばすほど広くファッション論はあるんだろうなー
Posted by ブクログ
昔のヨーロッパの王様や貴族は、男性であってもストッキング、赤いコート、宝石、ハイヒール、草花のレースが施されたコートなどを着用していた。勿論、一般人は異なるのだろうが、今のスーツ文化と比べると昔の方が少なくともファッション的には多様であった。(現代のお偉いさんで個性的な格好をしているのは、アラブの国王?インドのモディ首相?ゼレンスキー大統領?)私は私服をファストファッションに頼りがちだが、これだけ庶民にファッションの選択肢がある時代は未だかつてなかっただろう。ユニクロ、古着、ブティック、オートクチュール、ZOZOTOWN、コスプレ…仮にスーツを着用する男性であっても、黒や濃紺以外の選択もある。男だからこのスタイル、私はファッションに興味ないから…と視野と選択肢を狭めてはもったいない。人の数だけスタイルが用意されている現代、それを選ぶか否かはあなた次第だ。