あらすじ
江戸のレンタルショップを舞台に
口は悪いが情に厚い美形の娘店主が謎捌き!
読み心地満点の書き下ろし時代小説 第5弾!
「放っておけねえ。これはいつものおせっかいとは違うんだ」
「無い物はない」の看板を掲げる江戸の貸し物屋・湊屋両国出店の娘店主お庸は、
物だけでなく力も知恵も貸してくれる──
そんな噂を聞きつけて、今日も訳ありのお客が暖簾をくぐる。
夏至の日にギヤマンの杯を借りに来た男の真の目的は?
吉原の女郎が「赤ん坊を貸してくれ」と揚屋町出店を訪ねた理由は?
住み慣れた家に「幽霊が出る」ようになったことにまつわる秘密とは?
お客が求める貸し物の陰に隠れた秘密を見抜いて収めるお庸の謎捌きが痛快な、
大人気書き下ろし時代小説、待望の第5弾!
<目次>
花の宴
炬燵の中
夏至の日の客
揚屋町の貸し物
宿替え始末
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
貸し物屋お庸シリーズ9冊目。
怖かったのは、
按摩の家の炬燵に姿を見せない猫がいると思ったら、
生首の亡霊だった「炬燵の中」。
よくそんなところに手をつっこめたな。
「花の宴」は、
お庸の弟が弟子入りしている大工の棟梁に元気を取り戻してもらうために、
庭に桜を植えて芸奴を呼ぶ話で、華やかで良かった。
女好きの棟梁が目をつけた見知らぬ芸奴は、
蔭間の綾太郎が女装した姿だったので、
二人が一夜を共にしたのではないかと、
やきもきするお庸が少しかわいらしかった。
でも、
棟梁に気づかれないように宴の準備をするために、
元盗賊の男に雨漏りとして屋根裏から水を垂らすのはやりすぎ。
最下層の切見世にも足を運んで、
女郎の最期の望みを叶えてみせるとは、
大人になったね、お庸さん。