あらすじ
中学時代は公式戦0勝、高校時代は同級生2人…
それでもプロで活躍した激レア野球人生!
中学校時代の同学年のチームメイトは5名で公式戦では1 回戦コールド負け、公立高校でも同学年は2名で練習試合はほとんど勝てず…。元東北楽天ゴールデンイーグルスの聖澤諒氏はプロ野球選手とは思えない経歴にもかかわらず、盗塁王や外野手無失策記録、WBC代表候補、そして球団初の日本一では中心選手として活躍した。本書籍はそんな聖澤氏の激レア野球人生を振り返るとともに、そこに至るまでの「考え方」に迫った一冊です。
●本書の内容
第一章 どこにでもいる、ちょっと野球の上手い少年
第二章 公式戦0勝中学時代
第三章 同級生が2人だけの弱小高校
第四章 東都の名門・國學院大學硬式野球部
第五章 東北楽天ゴールデンイーグルス入団
第六章 掴んだレギュラー、東日本大震災と日本一
第七章 狂ったフォーム、戦力外通告
第八章 楽天イーグルスアカデミーで子ども達に野球を教える
●著者プロフィール
1985年11月3日生まれ。長野県出身。長野県立松代高校、國學院大學を経て2007年に大学・社会人ドラフト4位指名で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。背番号は「23」。入団後は足のスペシャリストとして活躍し、2012年に54盗塁で盗塁王のタイトルと12球団トップの得点圏打率を記録。2013年の球団初のリーグ優勝、日本一ではチームの中軸として大きく貢献した。守備の巧さに定評があり、2014年に連続守備機会無失策のNPB新記録を樹立。2018年まで11年間プレーし、現役引退後は球団が運営する「楽天イーグルスアカデミー」のコーチに就任した。
180cm 80㎏。右投左打。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
タイトルが興味深かったので、読んでみました。
著者の聖澤選手は、楽天の元プロ野球選手。
自分は名前くらいは知っていた程度の認知でしたが、
特に強豪校出身でもなく、
野球エリートだったわけでもなく、
そこからプロ野球選手になったという中々のすごい人。
そんな著者の半生が垣間見れる良書です。
前半部分のプロになるまでの話は、
特に読みごたえがあって、勉強にもなります。
子供がもう少し大きくなったら、
読ませてみたいと思わされるような素晴らしい出来。
著者は弱小チームにいたものの、
自分なりに工夫して練習し、うまくなってきたタイプの人。
大学では強豪校にようやく入れますが、
甲子園常連校出身の同級生のライバルよりも、
(入学時スキル面では劣っていたとしても)
自分の頭で考え工夫するという点では優っていた様子で、
どんどん上達しついにはキャプテンにまでなります。
自分の頭で考えて、上手になることが
ここまで大事になってくるとは驚きです。
何事にも「環境」が大事とはいうものの、
この本を読めば、「環境」は必要十分な要素ではないことが理解できます。
プロ野球に入ってからのレギュラー取りまでのプロセスも
非常に参考になりますし、
一方で中堅に差し掛かってからの競争の激しさや
メンタルの維持についても考えさせられました。
某サッカー選手が「結局、最後はメンタル」と
言っていた意味がよく分かります。
野球に限らず、どんなスポーツであれ
プロを目指す人にはとても参考になる本かと思います。
Posted by ブクログ
"どうしたらうまくなれるだろうか?"
この言葉が一番胸に刺さった。
高校野球やってる頃、39歳宅建の勉強してるときに本気で想った言葉。
自分で自分を律する事。
環境が良い、良い監督がいる、コーチがいるなどで全てを終わらせていないか。
どこへいってもいきつくところはセルフマネジメントは自分でしなければならない。
自分で分析し考えた答えは強い。
その為に他力ではなく自己分析し、客観的に考え
自らをコーチングしなければならない。
本当にやりたい事、なりたいのか。
その為には今、何をしなければならないのか。
練習も考えない練習は時間が過ぎるだけ
どれだけ本番、なりたい自分ををイメージして行うかが大切。
感謝の気持ちを忘れない。
環境、人のせいにするのは全て言い訳
結局自分は何をしたいのか、どうなりたいのか
を強く考えさせられる本だった。