あらすじ
総ページ848。栗山英樹監督としての集大成刊行――。
著者コメント
「まさしく、『文字に活かされた』12年の監督生活でした。だからこそ感謝を表す意味でも、その経験を『活字』として遺すことは自分の使命なのだ、その思いで記しました。」
シーズンごとに振り返った累計15万部超えの5冊『覚悟』(2012)、『伝える。』(2013)、『未徹在』(2015)、『最高のチームの作り方』(2016)、『稚心を去る』(2019)に加え、新原稿「監督のカタチ」「集大成(2019-2021)」「考察 野球論」「光るべきもの」を含む10万字を加筆。
監督になって知った「監督の役割」「監督と人事」「監督と選手」「監督の資質」など後世に残したい経験知をまとめた大作。
初めて明かす栗山にとってのキーマン、大谷翔平のすごさ、そこからの学び方。迷った時、必ずそのヒンが示される指導者必携の保存版。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
辞書のような分厚さ。読む気力と体力を必要とする作品。他に読みたい作品が読めなくなるデメリットを感じながらも何とか読破できてよかった。読むのに半年くらいかかったな。。笑
出てくる日ハムの選手が少し古いので、彼らが現役の時に、栗山が監督現役の時に読みたかった。
栗山英樹という監督が人として魅力的で好き。そんな彼れを知りたくて読んだ。ちなみに何で栗山英樹が好きだからというと、誰よりも人思いであり、謙虚に学ぶ姿勢であり、1番は大器晩成型だからだ。選手としては、一流にはなれなかったからこそ、指導者として努力して一流を目指した。そんな姿が自分の境遇や目指したい姿と重なる。
最後の方の、大谷翔平の凄さは、多くの人はできる・できないを考えてしまうのに比べて、できるできないの判断をせずに、それをやり遂げる。または、今できないなら明日できるようにすればいいと考えられるところ。また、人が見ていないところで努力(本人は努力と思っていないが)ができるところ。
ダルビッシュの凄さは、大谷や佐々木朗希みたいに並外れた身体能力がなかったにも関わらず、日米で実績を積んだところ。などが印象的だった。
総じて、栗山英樹監督の思考の深さと思慮深さを感じた作品。
Posted by ブクログ
日本ハムファイターズからWBC優勝監督として注目の栗山監督の作品を常々読んでみたいと思っていたところ、これまで発表した著書を収録した本書をたまたま書店で見つけ、即買いした。
各作品とも監督栗山の本質は変わらないが、一冊にまとめることによって、監督としての実績が積まれるにつれ、見方、感じ方、動き方が微妙に変化して行くのが連続的な時間の流れのように読み取ることが出来て、興味深いものであった。
各作品とも平易な文章で綴られており、これは著者のシンプルという人間性の表れかと思い、また、ペナントレース、日本シリーズ、WBCと神経すり減らす舞台においても、結局はシンプルに特別なことなく臨んで行くことが大事だった、ということに繋がるものなのかなと感じた。