あらすじ
母がかけてくれた「あさひは失敗しないから」というおまじない。それはやがて呪縛となり、追い詰められたあさひは衝撃の行動に走る。
メフィスト賞デビュー『#柚莉愛とかくれんぼ』著者による、サスペンス・ミステリー
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Posted by ブクログ
女子大生のあさひは、いつも母親に「あさひは失敗しない」というおまじない(呪い)を言われる。
してはいけないことをしても、そのおまじないは解けず、、。
歪んだ母の愛とおまじないと呪縛から開放されたいと思いつつもお母さんが好きなあさひの話。
約240ページと少なくてスラスラ読めた。
毒親の物語は読んだことあるけど、中でも分かりやすい毒親で読みやすかった。
母親もまた子どもの頃、打破しようと悩み苦しんできたのだと思う。
Posted by ブクログ
娘の朝着る服を一緒に選び、持ち物も予定も居場所も把握する母親という友だち感覚の仲良し親子関係が描かれる第一章の始まりだが、娘のあさひの年齢が大学生という事実にムズムズした気持ちの悪さを感じる。
エスカレートする母の過干渉、『あさひは失敗しない』という母のおまじないの言葉に縛られたままズレた方向に突き進むあさひ、彼女の友人たちのクズっぷりに嫌悪感は増す一方。
でも意外にもラストは共感もあって悪くなかったな。
律子への加害を“失敗”で終わらせるのは引っかかったけれど、毒親から逃れる自立への一歩は応援したい。
「きっとお母さんは私を閉じ込めてどこにも行かないでほしいと願っておきながら、早く出ていってほしいとも願っているのだと思った。相反する二つの願いが、私たちの関係を難しくしているのだ。」には親の心理を突かれた気がした。