あらすじ
福澤諭吉の幽霊とさえない若者が7日間の旅をした――
さえない生活を送っていた中西元は、2024年4月、ある目的を持って天国からやってきた福澤諭吉さんの幽霊と出会う。
「やる気が出ない」「うまくいかない」元は、諭吉さんの教えを実践していくうちに成長していく。
諭吉さんと天国にいる偉人たち、現代のフツーの若者が織り成す、学びあり、笑いあり、涙ありの新感覚のビジネスファンタジー小説。
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Posted by ブクログ
どこにでもいるごく普通のサラリーマン・
中西元の元に突然あの福沢諭吉が守護霊として目の前に現れる。
『学問のすゝめ』を福沢諭吉から直接聞き、働き方を含めた生き方について学んでいく話です。
私が特に印象に残ったのは
「人の顔色を窺いながら生きる者は、周りにゴマをするようになり、それが無意識の習慣になり恥を忘れる。恥を忘れた者は、人として恥ずべきことを平気でやるようになる」
私の周りにもいます。上層部にだけゴマすりをして出世していく人。所謂世渡り上手なやつ。その人は、ゴマをするだけなので仕事に関しては他人に丸投げということを平気でする人です。
こうはなりたくないから、私も自立を目指して生きようと思いました。
もう1つ、印象に残っているのは
「人から憧れる人間になれ。そのためにまずは自分の手本を決めよ。そして一日も早くその人物に近づけるよう学びを深めるのだ」
さっきの人とは逆に、私にも憧れの人はいます。
ありえないほどのスピードで仕事を捌く人。
困った時に必ず助けてくれる人。
こんな人たちになるために、仕事の内容を正確にインプットし、要点をつかみ、効率的に仕事をしていくことがまず大事。そして誰か困っていた時、動き出せるように余裕をもつ。頭でわかっているから実践していこうと思います。
Posted by ブクログ
福沢諭吉の為人を知ることができて、身近に感じた
高い志を持つこと
一生懸命働くこと
仕事の本質を理解すること
人望を得るために大切なこと
表情と話し方
出会いを増やす
常に学び続けること
Posted by ブクログ
まさに自己啓発小説。
ストーリー仕立てになってることで、自分が主人公の気持ちになって、直接福沢諭吉さんからいろいろと学ばせてもらっている、そんな気持ちになれた。
ストーリーも面白く、学びもある。
自分に慢心することなく、一生学び続けようと思えた本だった。
Posted by ブクログ
「なんのために働くのか?」
「どう働くのか?」
「成長するとはどういうことか?」
について、ストーリー形式で考えさせられる内容。
中津出身の主人公が、福沢諭吉の霊(?)と会話できるようになり、導かれていきます。
その中で、福沢諭吉の教えを現代にも通づるように噛み砕いて描かれていきます。不易な部分を多く感じ、今の自分の、やや甘えている部分を省みるきっけとなりました。
学び続けることの大切さについては、学生と受験生の子どもをもつ私としても、悩ましいところです。
子どもの口からは「◯◯大学は偏差値は・・・」とか「難しいのか?」などが先に出てきます。
若い年代の誰もが「自分がやりたいこと」が明確ではないことも分かるので、そのまま会話を続けますが、所々に「でも、何をやりたいかを大事にするとよ。
やりたいことがあれば、自然とどの学校に入りたいかが分かってくるよ。でも、望み通りの学校に入れなくても、どこでも学ぶことはできるからね」というようなことを伝えているつもり・・・。
心に届いているかは不明。。。
かくいう私は、高校卒業後に一度違う道に進んだのちに、やりたいことが出てきてから大学に進学しました(4年後に!)。その後、紆余曲折あって今の職種に採用されたのですが、資格取得や採用は通過点で「そこからがスタート!」と朧げに考えていました。
「やりたいこと」は、時間の経過(成長と立場の変化)とともに変わっていってるのですが、それを面白く感じています。
だから学び続けているのでしょうが、受験が終わったら勉強をしない人が増えるという話も聞きますので、もしかしたら勉強を続けるのは当たり前のことではないのかもしれないですね。
本書の中では、「無形の自立=精神的な自立」を国民ができることが大切だと説かれますが、私はまだまだその境地には至っていません。
あるいは、「成長とは変わり続けること」と、結果ではなく過程(…でもなく姿勢?)の大切さも説かれます。
何事もなく、平穏に同じ毎日を繰り返すことができることの、平和さや安心を重視する生き方も好きです。
私は、半分はそうです。
一方で、本書で言われるように、学び続けて変わり続けることも、大切にしていきたいです。
ただ、人にその生き方を押し付けるのは、正直言って好きではないんですけどね。
Posted by ブクログ
今の若者へのエールに感じた。
少子高齢化は進む、結婚をしない人も増えた、資本主義社会といっても頑張れば頑張るほど税金が苦しくなったり社会保障が手薄になる。
むしろ悟りのように無欲で何も求めない方が楽なんじゃないかと思う中で、もう一度未来への希望と実学の希望を説いてくれた。
Posted by ブクログ
永松茂久さんの本なので、出版されてから気になっていた本。茂にいの地元、同郷の偉人、福沢諭吉の“学問のすゝめ”を元にした小説。
現実離れしたエピソードだけど、難しい言葉ではなく話し口調で、笑いもあり、感度場面もあり、すんなり頭に入ってくる文体なのが、やっぱり永松さんだなっていう感じだった。
学問のすゝめ自体を読んだことがないこともそうだけど、自分の地元のこと、もっと言えば日本のこともだけど、案内できるくらいの知識がないことにハッとした。
モデルにしたい人物像を改めて目標に自分自身で自立して、謙虚に素直に学び続けていく、成長をし続けていく覚悟をもちたい!
Posted by ブクログ
『学問のすすめ』をちゃんと読んだことがなく、入門的な感じでいいかもしれない、という思いと、“福沢諭吉さんの幽霊が現れる”という発想に面白さを感じて読みたかった一冊。
実学。
今を生きる、地に足をつけて、淡々、着実に、な感じ。
“学ぼう!学ぼう!”と意気込まなくとも、
今と向き合い粛々と継続する、それでいいんだな、と思った。
人生はいつも今が出発点。
Posted by ブクログ
福澤諭吉の幽霊と現代の若者が7日間の旅をして成長していくファンタジー&自己啓発本。
今まで、『学問のすすめ』の内容を読んだことありませんでした。生まれて物心つく頃からこれまで、1万円札の諭吉さんだと言う認識しかなかったです。
読んだら自分が恥ずかしい生き方をしているなーと思えました。
分かりやすく『社会で有意義に生きていく上での学び』を教えていただきました。革新を起こすべく働いてきた多くの人のお陰で、便利で幸せな生活ができていると言うことを感じることが出来ました。
ーーー印象に残ったーーー
•世の中でうまくいく人とうまくいかない人の差が生まれる理由はたったひとつ。それは、『その人が学んでいるか、学んでいないのか』、ただこの一点だけだ。p60
•どんな年齢になろうとも『学ぶ』と決めた人間の人生はそこから上がり始めるp62
•社会に出てからも学び続けられるかどうか、それがその後の人生を決める大きな分岐点となるのだp86
•生きるためだけに働くなp187
•学び続けることを忘れないようにするためには→今の自分よりさらに上にいる人と出会い、その人との差の原因を突き止め、より高い段階を目指して具体的に行動していくことp269
•人生はいつもいまが出発点だぞp272
Posted by ブクログ
学問のすすめ
というのをちゃんと読んだことがない人が多いと思いますが、私もその1人でした。受験生3人を抱える父親ですが、こうやって勉強する意味を教えてあげられたらなと感じました。
実学を学ぶことはずっとやれてきたけど、社会に出るとほとんどの人がやってないと感じることが多いです。今の世の中、情報はすぐ探せば出てくるけど薄っぺらい人ばかりな気がして、諭吉さんがこの世の中を知っらた悲しむだろうな
Posted by ブクログ
学問のすゝめ現代語訳じゃハードルが高すぎたのでこちらを。
物語調なので読みやすい。
そしてさすがは元一万円札の男、なかなか良い事をおっしゃる。
今となっては当たり前のことばかりかもしれないけど、目の覚める思いがする。
Posted by ブクログ
自分が今やることを明確化してくれる勇気を与えてくれるビジネス小説
永松 茂久が初めて小説を描いたと思われます。
ビジネス本や自己啓発本をたくさんも読まさせていただきました。
それを小説風にして伝えてくれるのでわかりやすかったです。
また、「学問のすすめ」の本当の意味をこの本を通して学べます。
この小説はぜひ、学生や新社会人の方に読んで欲しいです。