あらすじ
経済学は複雑な現実をより総合的に捉え,より広い社会的公正を促進する方向に進化できるか.宇沢弘文を継ぐゲーム理論と情報の経済学の大家が,利己的動機や評判の形成といったアプローチのドグマをあばき,サステナビリティの視点から「新しい資本主義」と「新しい社会主義」というシステム構想を披露する.
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Posted by ブクログ
流行りのテーマに対して、ゲーム理論的なアプローチを行っており、正直読むのには時間がかかった(全て理解できたかと言われると怪しい)ものの、経済学が社会にとって有効な解決策を提案しうる、という可能性を感じられた。
数理科学的な議論に経済学が終始してしまうことへの著者の危機感をかなり感じられた。
Posted by ブクログ
あとがきを読んで、著者の思想が多少理解できた気がする。社会的資本を唱えた宇沢弘文に師事して、今に至るとのこと。
ゲーム理論などを専門にしているのになぜサステナビリティ?と思っていたが、著者はあくまで理論を表象として用いていると理解した。それは経済学と音楽の箇所を読んでのこと。
経済学は本来市民のための学問だったはずが、論理実証主義に陥ってしまっていることを、自己批判している。論理実証主義に陥ってしまうと、さらに良くなることは難しいなと。
Posted by ブクログ
サステナビリティの経済システムと経済学を生み出そうとする試み。
コミュニティレベルでは
・オストロムの原則によりコモンズの持続可能な管理は可能
・価値観の共有と最低限の倫理性により、センの笛はリバタリアン、功利主義でなく平等主義による分配も可能
気候変動問題等のグローバルコモンズについては、これを単純には拡張できない。
そこで、サステナビリティによる新しい資本主義と世界市民を前提とした国際協調の新しい社会主義を提唱する。本当に実現可能なの?インセンティブが十分なの?など大いに疑問。