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経済学は複雑な現実をより総合的に捉え,より広い社会的公正を促進する方向に進化できるか.宇沢弘文を継ぐゲーム理論と情報の経済学の大家が,利己的動機や評判の形成といったアプローチのドグマをあばき,サステナビリティの視点から「新しい資本主義」と「新しい社会主義」というシステム構想を披露する.
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Posted by ブクログ
総じて主張が強めというか、論文的というか、文章が濃密。後半の迫力はすごい。あとがきも、筆者の人生が凝縮されている感があり、なぜか感動した。
流行りのテーマに対して、ゲーム理論的なアプローチを行っており、正直読むのには時間がかかった(全て理解できたかと言われると怪しい)ものの、経済学が社会にとって有効な解決策を提案しうる、という可能性を感じられた。 数理科学的な議論に経済学が終始してしまうことへの著者の危機感をかなり感じられた。
●本書は、既存の経済学のままでは実現が困難なサステナビリティな経済を実現するための提案を行っている。
価値観の共有を根拠としたサステナビリティの提唱であったが、分断や非知性主義が蔓延る社会においてはその前提こそがもっとも高い壁になるのではないかと考えた。
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サステナビリティの経済哲学
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松島斉
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