あらすじ
「君が私を思い出せなくてもいい。ただそばにいてくれれば」
「!?(待って、確かに今世こそは恋人がほしいって言ったけど……)」
公爵令嬢のリーフェは、前世では「稀代の悪女」と恐れられ、生涯孤独だった記憶を持っている。
今世こそは幸せになりたいと願い、これまで力を封印して穏やかに暮らしてきたのに……記憶喪失になった婚約者を妹のアリアに奪われ、実家からも追い出されることに!?
そこに現れたのは、隣国の皇太子・オリヴェル。
お互いの利害が一致し、地位も容姿も、すべてにおいてハイスペックな彼と偽装婚約をすることになったけれど、オリヴェルはまるでリーフェをずっと昔から知っているみたいに甘やかしてきて――?
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Posted by ブクログ
絶対に面白そうな予感がしてたので下巻が出て楽しみに読み始めました!想像以上に面白くて夜更かししちゃって寝不足気味です笑
前世からの記憶を大切な恋人との記憶だけ失った状態で(けどそれに気づかず)転生したリーフェとリーフェのことも全て覚えた状態で転生した現皇太子オリヴェルが再開し、もう一度恋をするお話。上巻では元々リーフェが好きで好きでたまらないオリヴェルがその美貌と色気と甘い言葉で押しまくってて、友達も恋人もいないぼっちなリーフェはたじたじなんですが、そんなリーフェも愛しくてたまらないというのがダダ漏れで愛の大きさにニヨニヨです(*´艸`)♡
それにしてもまち先生のキャラデザ、皆さん顔が良すぎて挿絵の度にずきゅんって心撃ち抜かれてます...!!個人的にはオリヴェルもリーフェも知らなさそうなずっと昔のなにかの記憶?か秘密?を持ってそうだけどリーフェの幸せをからかいつつ応援してくれてるやたら顔のいい契約精霊ルネがお気に入りです⟡.*
こちらのお話、一部の記憶を持っていないリーフェ、そしてリーフェの周りで突然起こった記憶喪失事件、さらにリーフェの友達である魔王が扱う記憶を代償にする禁呪...と記憶に関するキーポイントが多く、一分咲先生の作品は「元落ち」もそうですが、単なる記憶喪失ではなく、一つ一つの「記憶」が誰にとってどんなものであり、どういう意味を持ったものでありどういう風に大切なのかが、その登場人物たちのやり取りから感じられる温かみや切なさみたいなものがあってとても好きです( ⌯´˘`⌯)♡
たとえ思い出してもらえなくてももう一度今のオリヴェルとリーフェとして再び恋人になることを願うオリヴェルと今度こそ友達と恋人を作ってぼっち脱却したいリーフェ、そして2人の気持ちをどこまで尊重しどこまで邪魔するつもりか謎な契約精霊ララとルネ、魅了の聖女アリアの企みも気になります。下巻も楽しみです!