【感想・ネタバレ】学校とは何か 子どもの学びにとって一番大切なことのレビュー

あらすじ

先生や保護者の価値観を大きく変えた、いきいきと学ぶ子どもの姿。すべての子どもたちが「自ら学ぶ力」を存分に発揮できる学校とは? 各地の先進的な実践から、学校での「学び」を考える。

学校取材:太田美由紀

【目次】

はじめに

第1章 「学び」のスイッチを入れる できる・できないからの解放
週一時限の「探究」で生まれた変化 神奈川県大和市立下福田中学校
学びの多様化学校の可能性 神奈川県大和市立引地台中学校分教室
【教えから学びにふみ出すために】評価・教育課程(カリキュラム)からの解放

第2章 「学び」に向かう前提 主体的な学び・個別最適化
コロナ後に必要な院内学級の視点 東京都品川区立清水台小学校昭和大学病院内さいかち学級
ICTで進む個別最適な学びと協働的な学び 埼玉県さいたま市立桜木小学校
【教えから学びにふみ出すために】こころの安全の保障・安心して失敗できる環境づくり

第3章 自分に合う「学び」方 一斉授業からの脱却・本来の自由進度学習
子どもが自分たちでつくる授業 神奈川県横浜市公立小学校
エラー&トライで自分に合う学び方を選ぶ 東京都新宿区立柏木小学校
【教えから学びにふみ出すために】一斉授業からの脱却・自分に合う学び方

第4章 正解のない「学び」 プロジェクト学習・縦割り
プロジェクト活動が動き出すための土台 新潟県長岡市立表町小学校
体験学習を中心に縦割りで取り組む「本物の仕事」 学校法人きのくに子どもの村学園 南アルプス子どもの村小学校
【教えから学びにふみ出すために】プロジェクト学習の効果

第5章 多様な子どもたちが安心して学べる環境 インクルーシブ教育を目指して
通常の学級でも一人ひとりに合った支援を 京都府八幡市立中央小学校
子どもではなく手段と環境を変える 東京都狛江市立狛江第三小学校
【教えから学びにふみ出すために】インクルーシブ教育への歩み

第6章 教員の視点の転換のために 教育委員会の動き
演劇ワークショップで変わる教員の視点 豊岡市教育委員会(兵庫県)
暗闇を体感することで気づく子どもたちの視点 広島県教育委員会
【教えから学びにふみ出すために】教員と保護者に必要な子ども観

取材後記 太田美由紀
おわりに

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Posted by ブクログ

ネタバレ

刺激的な一冊だった。
本書に出てくる各地の画期的な取組や汐見先生の解説を読みながら、教育の在り方・教師の在り方について考えさせられた。

本書には「失敗」について書かれている箇所が多くある。
・非認知能力とは、失敗からどれだけ学べるかという能力でもある。
・失敗しなければ、深い思考を導くことはできない。
・教員自身がエラーを恐れず楽しみながら、自分がおもしろいと思う授業を考え、トライし続けるべきである。
・子どもの自己決定権を認めることは、失敗を許すことと同義。

共通していえるのは、子ども(大人も同様)にとって、失敗はマイナスなものではなく、プラスに働くものであるということ。
失敗するからこそ成長する。深い理解につながる。
このことは今後も肝に銘じておきたい。

また、本書最後に出てくる「教員は外の世界について興味深く学ぶことで教育の意味がわかる仕事である」という意見も面白いと感じた。

まずは自分が失敗を楽しもう。
そしてプライベートを充実させよう。

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2024年10月03日

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