あらすじ
伯爵令嬢メレディアは音酔いが原因で婚約破棄を繰り返され、家族からは虐げられて生きてきた。
彼女には秘密がある――そう、前世の記憶があるのだ。
前世で耳が聞こえなかった彼女にとって、音のある今の世界は不協和音にあふれていた。
そんなメレディアが厄介払いのように結婚させられたのは、人嫌いで冷酷無慈悲だと有名な強面公爵ロイド。
極力ロイドに関わらないことを条件にした結婚は、ただ静かに暮らしたいメレディアには好条件。
異世界スローライフを目指して行動し始めた彼女のことを最初は遠巻きにしていたロイドも、いつのまにか振り回されるようになり――?
感情タグBEST3
冷酷強面公爵様の噂の旦那様だけど、かなり表情豊かです。ヒロインへのツッコミもイイ感じです。ヒロインは前世の記憶があるけれど、別にチートな令嬢ではありません。むしろ記憶が邪魔して人付き合いができない珍しい転生物語。面白いです。
良かった
ラノベで初めて、聴覚障害のことや手話に関することにさわってるやつを読みました。主人公が自分の弱みだと思っていた部分を強みに変えてゆく姿が、素晴らしいと思いました。自分が出来る事を精一杯やる、という、当たり前のことに気付かされるように感じました。
冷酷強面公爵様は、冷酷でも強面でもなかった。
鉄仮面令嬢も。
2人共、優しく、他人に配慮できるが故に、心に刺さった棘が抜けないまま、日々を過ごしていた。
そんな2人が、少しずつ歩み寄る。
本当にちょっとずつだけど。
良いお話しです。