あらすじ
この三〇年間、民主党に対してほぼ一貫して少数派の立場にある共和党が、アメリカ政治の決定権を握ってきたのはなぜか。そして共和党はいつから過激派に牛耳られてしまったのか。米ハーバード大学の碩学が、少数派がルールを悪用して政治を支配する手口を暴き、民主主義の危機を警告する。ベストセラー『民主主義の死に方』第二弾。
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Posted by ブクログ
アメリカでは現在の共和党に親和性のある地域・人々に政治的優遇措置があり、総得票で敗れてもトランプが大統領になりうる事態を招いている。
著者はアメリカの民主主義は時代遅れで改善の必要があると考えている。
興味深いのは比例代表制を高く評価していることだ。日本の比例代表制は落としたはずの候補を当選させてしまう詐欺のような制度だと思っていたが、アメリカの事情は異なるようだ。
Posted by ブクログ
ぼくが考えた最強の民主主義の実現について。
ちょっと揶揄する言い方で申し訳ないが、民主主義とはこうあるべきで、その民主主義を阻害するしているのはこれだという。
民主主義、それも、多民族民主主義が絶対正しくて、そのシステムによって生み出されるものについては一切評価していない。
言ってるのは、アメリカの民主主義。
理想に燃えた野蛮人による深みのない人工実験国家として成立したアメリカ。
その、世界最初の成文憲法であり、最初の民主主義とか吠えとるが、要は理想と妥協の産物。
彼らがやりたかったのは政治ではなく政局。権力を握るためには握らせないためには何でもする。そんな感じやん。
なんでこいつら、「公平」という名のルールが好きなんか。しかもその「公平」のルールを、自分たちに有利になるようにしたがる。何が公平か。
なんでこいつら、そんなに差別が好きなんか。差別好きなくせに、認めようとしないんか。そもそも、1965年になるまで、ろくな選挙もできなかった国が、何が民主主義の優等生なんか。
大統領選挙だけ見ても、変なことやっとるなと思っていたのだが、基本的に変な国なのだと改めて認識。
白人だけが優等な国にしたければそうすれば良かったのに。ハナから矛盾を抱え込み、綺麗事を言おうとして、自己崩壊してる感じがした。
決して、「公平」な本とは思いませんでした。