あらすじ
取扱注意!
変な死体×本格ミステリ
作家デビュー30周年記念作品
不謹慎だがガチ本格の死体ミステリ!
「本格・オブ・ザ・リビングデッド」
夏の山荘で起きた惨劇。殺人犯はゾンビ!?
「三人の戸惑う犯人候補者たち」
「人を殺したかも」相談の内容は殺人で…
「それを情死と呼ぶべきか」
〈死者が生者を殺した〉密室心中の真相は!?
「死体で遊ぶな大人たち」
なぜ腕だけ別人に“すげ替え”られたのか?
「死体を有効活用すれば、ここまで奇怪な状況をロジカルに成立させられるのか!
著者が示した4態(シタイ)に驚嘆!」――村上貴史氏(書評家)
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Posted by ブクログ
2025.09.25
時折り苦笑いしながら読めるミステリ。血が流れてもあまり陰惨な感じがしないのも今どき。この本の謎解きは丁寧なので、ミステリ初心者にもおすすめできる。そして、ラストにはびっくり。そうくるかあと素直に脱帽。
Posted by ブクログ
短編集かと思いきや…
あれ?そうじゃなかった?
それぞれの結末が想像できず楽しめた上に
最後の着地点に納得
種子島、万念、タクト、久我山
ほほぅ…
Posted by ブクログ
ってことはゾンビ事件があった世界かい
心中事件の話を聞いてゾンビ事件に言及するやついた方が自然な感じする
めちゃくちゃ揉み消されたって設定かな?
ゾンビを武器として使ってその後の事や原因など全スルーは面白過ぎる
ギミックとしか見てないのか
Posted by ブクログ
面白く読みました。
しかしトリックは絶対わかるわけないやろ!って感じだったので、自分で考えずに楽しく読むのがよい。
謎解きの説明がちょっとくどい。よく言えばわかりやすく丁寧な説明ですが。
3話目はド素人の自分からすると、そもそも互いを絞殺しあって死ねるのか、っていう点が超絶疑問だったのですが、そこについて記者や警察に疑問を持つ人がいなかったのが不思議でした。
心中のようだ、みたいな話しかしていない。
ので、もしかして私が理解してないだけで、それは普通に可能なことなんだろか……と思った。
最後に、あ、そうだったんだ〜!っていうサプライズがあり。
タイトルは「死体と遊ぶな子供たち」というB級ホラーのモジリなんでしょうね。昔みた。
Posted by ブクログ
4つの話の中に出てくる、謎を解いた人たちがまさか同一人物だったとは…!!
最後読んでいて思わず声が出てしまった!
割と本格的なミステリで惹き込まれていった。
Posted by ブクログ
2024年。
「本格オブリビングデッド」ソンビを使った殺人。死人館は読んだことないのだが。
「三人の戸惑う犯人候補者たち」気づいたら凶器を持っていて、横には死体が。万念さん解決。
「それを情死とよぶべきか」首を絞め合って殺したカップルの昭和の事件は心中なのか?タクト解決。
「死体で遊ぶな大人たち」書下ろし。死体で最初に遊んだのはしまそーだと思っている。衝撃的だったなぁ・・・昨今のミステリーから読んでる若者は、今更あれを読んでも衝撃受けないのかなぁ・・ 男性の遺体だが腕だけ女性。久我山さん解決。ゾンビ以外、全部同一人物解決(職を転々としている)で、新しい探偵登場なのかな。
Posted by ブクログ
全編不可解な死体が絡んだ事件を解決していく本格ミステリーで、不謹慎かつ罰当たりの連続だけど極めて論理的に浮かび上がった謎を解く場面が印象的で面白かった。また全編を通じて施されたある仕掛けには心底驚き、良い読者サービスだった。
Posted by ブクログ
1話目がゾンビートリックだったから、他の3話もファンタジーの気持ちで挑んでしまって後悔してる。
タイトル回収を楽しみにしていたけどそのままの意味だった。
今回のオチ:
全話に都合よく探偵役がいるのだが、風貌と通称がコロコロ変わる同一人物だった。
Posted by ブクログ
死体?ゾンビ!うわッどうゆうことだ?何だこれは!
そんな感じかなぁ。何が起こるのかと思ったのは最初だけだったけど、最後にまとめたらゾンビがどうなったのか気になってしょうがない。面白くもあるのだけど、いや、どうだろう。
Posted by ブクログ
【収録作品】
「本格・オブ・ザ・リビングデッド」
「三人の戸惑う犯人候補者たち」
「それを情死と呼ぶべきか」
「死体で遊ぶな大人たち」
変な死体×本格ミステリ全4編を収録。
「本格・オブ・ザ・リビングデッド」 既視感のある設定は作者の断りつき。ゾンビが出てくるが、ミステリである。
「三人の戸惑う犯人候補たち」 微妙に異なった三人の体験。〈違法行為等諸問題に関する相談所〉というふざけた役所に持ち込まれた三つの相談の真相は。
「それを情死と呼ぶべきか」 過去に密室状態の小屋で起きた心中事件の再検討。死亡推定時刻によると、先に絞殺された男が生き返って女を殺したように見えるのだが。
「死体で遊ぶな大人たち」 男の死体から腕が切り落とされ、代わりに女の腕が残されていた。女の身元が判明せず、事件は暗礁に乗り上げていたが。
最後の種明かしに苦笑。
Posted by ブクログ
連作短篇4篇
死体はで始まるそれぞれの章の冒頭が揃っていたが、最後に探偵役の正体が分かってあぁ連作短篇だったと気づいた次第。スイカといい、死体の使い回しといい特に最後の棺繋がりの謎解きは面白かった。
Posted by ブクログ
ゾンビものは映画も小説も好きでつい手に取ってしまう。
しかし、期待していたゾンビの話は最初の短編のみだった。もっとゾンビをくれ…。
全体的に死体が出てきて、その死体の謎を探る構成になっており、毎回私には考えつかない結末が示されて驚いた。
ゾンビが出てくる短編では、典型的なゾンビの紹介がなされるところがまた良い。そうだよね、ゾンビは脳を撃ち抜くと良いんだよね、あと、そんなに知能は高くはないんだよね…等と自分の好むゾンビ像を確認。
容赦なくゾンビに噛み殺されていく登場人物たちの描写にテンションが上がっていく。誰が生き残るんだろうと考える。
しかし、話は別の方向へ進んでいく。誰が気に食わない先輩を殺害したのか、状況的にはゾンビは殺害できそうにないが、凶器も見当たらない中、見事、犯人が言い当てられるシーンは壮観。
ゾンビに食い殺されて死ぬなんて嫌過ぎるな。犯人はどれだけ被害者に恨みを持っていたのかと思った。
表題作では、腕がすげ替えられた死体の謎が解かれる。これもまた考えもつかない結末で、圧倒された。女性の胴体はどこに行った?とばかり考えていても、道理で仕様がなかったものだ。ただの猟奇的殺人かと思った。(まあ、腕を切断してすげ替えるんだから、普通とは程遠いけれど。)
こうやって死体の謎が解かれるたびにほう…と感心していた割に評価が普通なのは、謎を解く万念というキャラクターが些か苦手だからだ。どうにも回りくどさを感じてしまった。