あらすじ
息を吸うように始められ、気づけば習慣になっている。
「努力できる」を根性論ではなく科学的に考えよう。
「今度こそ、頑張ろう!」と決意したはずなのに、
気づいたら忘れてしまっていた…
そんなことはありませんか?
実は努力は、行動経済学や心理学の観点から捉え直すことで、
才能や性格に関係なく、仕組み化することができます。
・英語などの勉強で成果を出したい ・資格を取得したい
・子どもに勉強をさせたい ・部下を頑張らせたい
・ダイエット・運動を頑張りたい ・健康的な食事を続けたい
・5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)を徹底したい
・夏休みの宿題を計画的に終わらせたい
……このような悩みに効果を発揮する1冊です。
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Posted by ブクログ
努力の仕組み化。何度も試みたけど挫折してるから読んでみた。なんとなくそうだろうと思ってたことが研究として実証されてて新鮮だった。
・目標設定とそのフィードバックの重要性
・フィードフォワード(自分との約束)
→実行意図(いつどこでどのように)
後悔を減らすには
「死ぬまでの幸福の合計値」を考える。
※サンクコストに注意(コンコルドの誤謬)
「サンクコストが生じる前に戻ったら、自分はどうするか」考える
何よりも、「やれば報われる」ことを知っているのが重要なようだ。
響いた。やるぞ。
いや、やるぞとか意気込むのではなくて、仕組み化、自動化だ。2か月続けば定着するそうだ。まず今日から。
Posted by ブクログ
努力の定義として、行動経済学的な観点から、異時点間の選択問題、時間割引率の問題とし、今コストを払って将来大きな報酬を得るか、今ラクをする代わりに将来は何も得られないかを選択する問題だととらえている事が新鮮でした。
あと、目からうろこだったのは、努力を習慣化して自然にできるようになれば、努力と思わなくなり、ストレスなく実行できるようになる。
努力をやめてしまうタイミングは、習慣化する前の試行錯誤中に、人と一緒にいるときや疲れているときとの事。習慣化中に飲み会に行ってしまったり、帰宅後に何かしようと思ってもやめてしまう事が多かったので腑に落ちました。
よくある勉強の仕方なども、朝一に、時間と場所を決めてやるという背景を理解できた。
Posted by ブクログ
生涯効用を考えることが大事。何が大事か、何が我慢できるかは人によって違う。ただ、やった方がいいと思っているのに行動に移せないことは、自分にとって最良の選択をできていないことになる。
⚫︎仕組み
①目標設定とフィードバックが大事
②フィードバックで得られた情報を次の目標設定に活かせるかどうか
→自分の努力を可視化
③フィードフォワード=未来の行動を決めるの効果は、フィードバックと変わらない。ただし、満足度はフィードフォワードの方が高い。
④フィードフォワードをより詳細にした実行意図=具体的にいつどこでどのように行うかを決めることはより効果的。ただし、新しい行動の定着には効果的だが、既存の行動をやめることには適していない。
⑤何も考えなくても行動できる=自動化の程度によって習慣となったかを判断できる。行動にもよるが、平均2ヶ月程度で習慣化される。
⑥教育も大事。なぜ必要か、どのような効果か、いつ行うかなどを考えること。
⚫︎動機
①達成動機=自分で目標を達成したいという気持ちの強さ
・内発的動機づけ(自身の達成感や楽しさ)…継続する
・外発的動機づけ(ご褒美)…継続しない
→ある意味で自己中心的に生きることが大事
・親和動機…人の役に立ちたい
・権力動機…他人に影響を与えたい
→自分がなんのために頑張れるのか
達成動機の高い人は強制的な目標がよく、達成動機の低い人は自分で目標を決めた方がいい
②コンピテンス=有能感=やれば報われることを知っている
チェックシート…目標を決める→毎日の簡単な行動を決める→いつどこで行うかを計画
③ナッジ=サボりたいを逆手に取る
今コストをかけて決めたら、将来の努力から解放される。デフォルトに従ってしまう
E…簡単にすること
A…興味を引くこと
S…社会的にすること
T…タイムリーにすること
→みんなやっていることをアピールする
→一緒に頑張る、特に身近な人とがより効果的
※周りの悪影響を受ける場合もある
⚫︎その他
・誘惑に負けてしまいがちな人はコミットメント=宣言が大事。自分の行動を制限したり縛ったりする
・幸運を信じすぎることもまた努力から遠ざかる
・自分は不運だと思っている人はそれに耐えうる準備を行なっている
⚫︎楽観的
楽観的であるほど大きな病気での死亡率が低く、日常的な不健康も少ない。
→ただし程度が大事。いきすぎると将来をきちんと考えることができてない。
きっと大丈夫だろう、なんとかなるだろうは危険。
⚫︎他人の影響
・疲れている時と他人と一緒にいる時が努力をやめてしまいがい
・人からの評価については短期間に高い頻度で行うことが必要だが、人によって異なるもの。
・頑張っている感じが大事。システムの汗のアニメーションがあるだけで好感度があがったように、些細ならことで努力の判定が変化して評価が左右されることもある。