あらすじ
2021年刊行の『ヒルは木から落ちてこない。ぼくらのヤマビル研究会』をその後の研究成果を増補してヤマケイ文庫化。
鈴鹿山脈の麓で暮らす小中学生が、自らの好奇心をもってヤマビルの研究に挑んでいます。
定説を覆すような発見や知られざるヤマビルの能力を次から次へと発見しています。
子どもたちの科学的好奇心と思考力、行動力に感嘆する一冊です。
■内容
第1章 ヒルとの出会い
第2章 ヒルの弱点を突き止めろ
第3章 ヒルは木から落ちてくるのか?
第4章 いざ、解剖だ
第5章 実験材料を確保せよ
第6章 ヒルはどうやって拡がるか
文庫版のための増補 鈴鹿山脈におけるヒルの分布、その後
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Posted by ブクログ
三重の山にはヒルがいる
だから、夏の間には行かない
と決めている
そこでヒルの生態を研究している子供たちがいる
その研究の過程を綴った本
私もヒルは木から落ちてくると思ってたひとり
子供たちが研究に夢中になっている姿が想像できて
こういうものに出会える子は幸せだと思った
先生の指導というより子供と一緒に研究するという姿勢も素敵だと思った
でも山に登る者としてはヒルには会いたくない
だからやっぱり夏には登れないかな
Posted by ブクログ
ヒルは山道で木の上から降ってきて首筋につき、そこで血を吸う。これは本当のことか?
小中学生が自然の家で行っている様々なヒルの研究。
彼らの研究によって、木から落ちているように思えるヒルが、実は足下から這い上り、首筋まで辿り着いて血を吸っていることがわかる。
木からヒルは落ちてこない。
本書は、そのようなヒルに関する様々な知識を更新するための本ではない。
ヒルを研究する彼ら、ヒル研がどのようなアプローチで研究をしているか、それを記録し紹介している。
科学に対するアプローチ方法を、彼らが編み出していく面白さが、本書のキモ。
学校の先生、親など、子供たちに直接接する機会が多い人に、ぜひ手に取ってもらいたい。
そして、子供たちの自由な意志による研究への糸口を、自分が関わる子供達にも提示してあげたら、それはとても面白い。
とはいえ、本書には実際にヒル被害を減らすヒントが多く含まれる。私はさっそく本研究のバックアップもしている忌避剤メーカーの「ヒル下がりのジョニー」を購入した。
ヒルが出てきそうなエリアに入る時は、足回りをヒル下がりのジョニーで固めて防備していきたいと思っている。
Posted by ブクログ
ヒルは気持ち悪くて苦手。
なのに、そんなヒルを研究している子どもたちがいるという。
この本を読めば、私も少しはヒルが怖くなくなるのではないか。
そんな気持ちで読み始めた。
子どもたちの好奇心、偏見の少なさや順応性を感じ、こちらもいきいきとした気持ちになった。
私も、ヒルは木からも落ちてくる、ということを聞いたことがあり、そうなのだと思っていた。
しかし、違った。
疑問を持つこと、そしてどうやってそれを検証していくのか。
検証結果は正しいといえるのか。
そんな科学的な考え方や方法を学ぶのにも、ヒル研という場は素晴らしい場所だと感じた。
ヒルで魚釣りができるというのが驚き。
発想が素晴らしい。
ヒル一匹で、餌の交換が不要になり、何度も釣りができるらしい。
子どもたちだからこそ、思いつけたのかもしれない。
とても興味深い、おもしろい本だった。
【memo】
・ヒルは、濃度2.5%の食塩水が限界。
それより濃いと死んでしまう。
それより薄いと生きている。