あらすじ
女性私立探偵・劉雅弦の元へやってきた女学生・葛令儀。彼女は劉に、友人の岑樹萱を見つけてほしいと依頼する。劉は調査を始めるが、岑樹萱を深く知っている者は、一人もいなかった。さらに劉は調査の中で死体を見つけ、殺人容疑で警察に逮捕されてしまう……
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Posted by ブクログ
1934年の上海。女探偵劉雅弦のハードボイルド小説。
行方不明になった女学校の友の捜索を大富豪の少女が探偵に依頼するところから始まる。当時の中華民国の世相を濃密に描き、少女たちの複雑な関係、探偵の過去が明らかになっていく。陸秋
Posted by ブクログ
陸秋槎を初読。勝手なイメージでラノベ寄りのミステリを書かれる方だと思っていたが、今作は歴史ハードボイルド作品。
女性の私立探偵、劉の元に、少女から同級生の行方を探してほしいと依頼がある。足取りを追う劉。一見、ただの家出に見えたが、事態は思いもよらない展開に。。。
時代は1930年代。あとがきによれば中国では、この時代にしか私立探偵は成り立たないとのこと。
テンプレートな事件、展開ではあるものの、最近は滅多に見なくなった私立探偵もののため、最後まで楽しめた。
作中の劉のかっこよさは折り紙つき。またラストも非常にやるせなく。でもそこが、なんとも言えない余韻を残す。良作。
Posted by ブクログ
久しぶりの華文ミステリ。
たまには読んでみるかぐらいの気持ちだったがなかなかに面白かった。
路線的にはこってこてのハードボイルド。
それもそのはず、逝去40周年を迎えるロス・マクドナルドに捧げる一編とあれば。
その王道の中のそこここにまぶされる中華風味と、序盤で明らかになるものの、あれ、これってもしかして?と引き込むちょっとした設定の妙がにくい。
とある都市省城の資産家の姪が親友を探して欲しいと私立探偵劉の事務所を訪れる。
調査妨害もありつつ、巻き込まれ逮捕もありつつ、細い糸を辿るように行方を探っていく過程で見えてくる2人の少女の関係性。
最終盤の揺り戻しの「なぜ?」に応えるビターな真意も、技巧に凝ることなく意外性を持ったなるほどな帰着でハードボイルド的でした。
なぜか匂わす百合要素は謎。
こんなほんのりでどんな効用が!?
求めている人はこんなんじゃ満足出来ないだろうし、そうでもない人は、え?ってなる。
作者がやりたいだけ。。。
『雪が白いとき、かつその時に限り』はめちゃくちゃ新本格って感じだったのに一転、ザ・ハードボイルドときて作風が分からなくなった。
『元年春之祭』も読んどくかー。