あらすじ
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アメリカのプレゼンス低下や中国の世界進出、ロシアの周辺国侵攻、イスラエル・ガザ地区の対立など、過去にないほど混迷している世界情勢。
同時に、“ウサデン”と呼ばれる新領域の争いや、SNSを活用した認知戦などの重要性が高まり、紛争の形も変化しています。
そんな時流に対応するべく日本は防衛戦略を大きく転換するなど、
現在、ビジネスパーソンや一般人にとって、防衛に関する知識は必要不可欠な教養の1つになっています。
本書では、防衛の基礎知識から、日本とアメリカ、中国、ロシア、韓国、北朝鮮の防衛戦略、経済やエネルギー、宗教など対立の火種、
リアルな衝突の背景などを解説していきます。
【主な掲載内容】
○「防衛と安全保障の関係」、「軍隊と自衛隊」「抑止力」など、防衛を理解するうえで前提となる基礎知識
○日本と、アメリカ、中国、ロシア、韓国、北朝鮮の、基本的な防衛戦略、組織、防御力、動向
○対立の火種になる経済、エネルギー、宗教・民族、武器規格における世界の勢力図
○米韓と中朝、欧州とロシア、インドと中パなど、代表的な対立構造
○ウクライナ侵攻、イスラエル・ガザ地区危機、台湾有事の背景
パラパラとページを見ていくだけで、世界情勢への理解を深まり、防衛に関する会話ができるようになります。
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Posted by ブクログ
主義、主張の違いはあっても、独立国として毅然と他国に対峙していくためには、どうあるべきかを知り、学ぶことは重要と思う。
本書はその入門書として、日本を取り巻く国々が、どのような軍事体制を取っているかを知る事ができ、軍事強国を隣にもつ弱小国家日本の姿が否が応でも見えてくる。
極超音速滑空兵器(HGV)が飛んで来ても、迎え撃つ術を持っていない、という恐ろしい現実が見えてくる。
本書のはじめに
「『何となく避けている』『考えないようにしている』ではダメ 防衛問題を知ることは、自分たちの自由や幸福を考えること」とある。
私は自由を失いたくない。読みたい本を読み、勝手な感想を述べられるこの自由を大切にしたい。
先ずは、知って考える事が大切だ。本書は現実を認識させてくれ、必要な危機感を募らせてくれた。
おわりに「軍事・防衛問題では『文民統制』による決断が求められます。軍事力に対する民主主義的な政治による統制を意味しますが、その政治は主権者・有権者が選ぶ国民の代表によって運営されます。間接的ではありますが、軍事力に対する文民統制は、この本の読者の皆さん一人ひとりがかかわっています。」とあった。
以前、中国を中心に、逆さにした地図を見た。その時から地政学等に興味が湧いた。と同時に、政治にも無関心ではいられなくなった。試しに、お手元にある地図を回して見て欲しい。見え方が変わると、見方が変わる。そして、その後の入門書としてこの一冊はお勧めだ。