【感想・ネタバレ】京に鬼の棲む里ありて(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

比叡山麓の八瀬に住む人々は帝を守る鬼の子孫だと自らを誇る。里の娘かやは、貴人が囲う美貌の男妾、夜叉丸の世話をするうちに彼の苦しみを知り……(「鬼の里」)。仏道に邁進する私は、煩悩に溺れる者たちに呆れて比叡山を下りた。しかし洛中の六角堂で百日参籠を始めると、蠱惑的な香りの花を手に女が私を惑わせる……(「愚禿」)。嫉妬に劣情、尽きぬ欲望。男女の生き様を炙り出す京都時代短編集。(解説・細谷正充)

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Posted by ブクログ

京都を舞台にした時代短編集
6編ある中で最も印象的だったのは「母たちの大奥」
それぞれ味わい深い作品でした。さすが、花房ワールド。

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2024年09月27日

Posted by ブクログ

いつものような直接的な表現はなく、カバーをよく見たら「時代小説」との事だった。ならば物足りないのかと言われると全くそんな事はなし。
基本短編集は軽い感じがしてあまり好きではないのですが、本書は一編一編どれもページ数以上の内容で、描かれている時代に共にいるような感覚になり、こういう花房ワールドもありだなぁと思いました。
京都という魅力的な土地に花房さん特有の女の情念、そして、すんなり終わらない展開など、とても面白く読めました。

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2024年09月01日

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