【感想・ネタバレ】僕たちがゲームに人生を賭ける理由のレビュー

あらすじ

舞台はゲームの甲子園。熱い夏が始まる!

「ゲームで日本一を目指しているって本気で言える場所がやっと見つかったんだ」──。
きっかけは味気のない告知投稿だった。会場である逗子・葉山の温泉旅館「乙や」に集まったのは、レトロゲームのプレイ動画配信をする高校二年生の神谷かんなと、就活中の大学生・永倉水芭蕉の二人だけ。大会はグダグダに終わったが、主催者である瀧口一路にはある強い想いがあった。
思わぬ形で出会った三人の力が、全国高校対抗eスポーツ大会「STAGE:0」を前にかちりとはまる。親が与えてくれたものと、自分たちがこれから新たに創り出すもの。大人になる一歩手前の高校生たちが、自分たちの力だけで全国制覇を目指す。
いま目撃しなければ、きっと後悔する。令和のウェブ世界で生き方を探る、Z世代とその親たちのまったく新しい青春小説!

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Posted by ブクログ

読み始めて10分くらい経った33ページ目。物語はまだ始まってもないのに早速読むもをやめようと思ってしまった。
この時点で登場したのはニシマジョ、トト、ブリキ(全てハンドルネーム)の3人。
この3人がこの物語ではじめて顔をあわせる出会いのシーンが描かれているが、
挨拶もそこそこにトトが出会ったばかりのブリキの頭を引っ叩くのだ。

ゲーム大会を開催するためにブリキが作った5分余りの広告動画を見て、
ニシマジョとトトは「クソ動画」と吐き捨て、一言ブリキに物申したくて引っ叩いたのだ。

一瞬話は逸れるが、エヴァンゲリオンのアスカが嫌いでね。
上から目線で、自分の意見がベターでベストで、相手の経緯や意見を聞かずに一旦自分の意見をゴリ押す奴が本当に嫌い。

今回のトトとニシマジョのブリキに対する態度がまさにそれだった。
なんだこいつら。これからこいつらに感情移入して、読み進めないといけないのか。と思った。

のちにブリキの頭を引っ叩いたトトの過去の話で、自分の言葉で人を傷つけてしまう恐怖を知って、
言葉について考えるようになったと振り返るシーンがあった。
嘘つけ。全然話し言葉に反映されてなかった。二言目には「きも」って言うとるやないか。

我慢して読み進めたら「フォートナイト」っていうゲームで旅館にお客さんを集客する話になった。
フォートナイトっていうゲームは名前だけ知ってたけど、やったことないし、やった人はみんな沼るっていうからどんなゲームなのか気にはなってた。
まさかフォートナイトがこの本の軸になるゲームだとは。

いやートトの悪口は最後まで嫌いだったけど、楽しんで読めた。

ブリキが無双して、トトが実況して、ニシマジョが企画運営して、というそれぞれの役割が自然と出来上がっているのが良かった。
少数精鋭でそれぞれが自分のできること、得意なことだけをやってるだけなのに、チームとして機能している感じ。
しかもそれぞれが得意なことをしてる上に、上手いこと噛み合ってるから最強のチームになってる。

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2024年10月25日

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