あらすじ
大学を卒業したばかりの荘野怜は、ある日、エルハラード王国という異世界に転移してしまう。持ち物は、亡き祖母のコメントが添えられた謎のレシピ本のみ。そんな怜がこの世界で最初に出会ったのは、ユアンと名乗る剣士だった。ユアンは武勇にすぐれた頼もしい人物だったが、マスクで顔を隠している訳アリな男だった。ひとまず、ユアンに護衛をしてもらいながら安全な街まで一緒に旅をすることになったが、問題は日々の食事。なんと、エルハラード王国には調味料がほとんどなく、人々は味がしない料理を食べているのだという。味覚という概念がない国で、怜はレシピ本を頼りにエルハラード王国の食材で様々な料理に挑戦する。すると、行く先々で食べることへの感動が広がっていった。その傍ら、ユアンとの距離も縮まり、怜は甘い恋心を抱くようになるが…？
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Posted by ブクログ
異世界転生。
大好きだった親代わりの祖母が亡くなりおじにお金を持ち逃げされ裏切られと生きる気力を失っていた怜。
車に跳ねられ目が覚めるとそこは見知らぬ場所でそしていきなり獣に襲われ死を覚悟した時に助けてくれた仮面を被った騎士ユアン。
驚いたのはユアンが食に興味がなく空腹が満たされれば良いと味気のない食事をしていた事で、そこで怜(以下レイ)が料理好きを発揮して美味しい料理を作りユアンに食べてもらうシーンは心が暖かくなりました。
人間食べなければ死んでしまう、だからただ栄養を取るために食べる。
そこに美味しさをプラスする事で心の栄養にもなると怜が張り切る姿が。
そんな2人で旅をし共に過ごすうちに惹かれ合い、とそのまま上手くいくのかと思いきやユアンには秘密があり中々それをレイに告白出来ずモダモダしてしまうのが辛かった。
そんな2人の間にいるドラゴンのジルがとても良い味を出していて良かった。
旅の中でレイが作る料理がとても美味しそうで。
食べた人皆が「うまい、美味しい」と言葉にするのは笑顔になれます。
そして国の王と王子に危機が迫り立ち向かう2人。
ジルの活躍が凄かった。
レイへのユアンの告白と決意がカッコよかった。
レイがこれからどうして生きていきたいのかとしっかりと目標を立てることが出来た事にホッとして。
どの世界でも美味しい料理は身も心も暖めてくれるんだと改めて思いました。
Posted by ブクログ
【好きだから、最後までしてほしい。僕とひとつになってほしい（レイ）】
エロス度★★★
おやおや、おやおやおやおや。
マスクを着けた謎の剣士が攻めとは、素晴らしい。
転移した異世界でレイがおばあ様のレシピ本を元にして作った美味しい料理でユアンや人々の胃袋を掴み、美味しい料理を食べたときの幸せで満たしていくのもほっこりします。
また、ユアンとレイの2人旅にドラゴンのジルが加わったり（ジルが作中でのマスコット兼アイドル的存在）、ユアンとレイの間に恋が芽生えて深めあっていく描写もたまらなく、濡場ではユアンが情熱的かつねちっこくレイを追いつめていく様子に悶えてしまいました。
期待したよりは
異世界転生も知識活かして料理無双もドラゴンも何だったら実は王子様ってのも大好きなシチュエーションなんですけど、なんかどれも少しずつ摘んで集めたみたいな感じで物足りない。
ちょっと期待外れでした。
