あらすじ
高卒で就職した人たちの3年未満の離職率の高さが言われて久しい.企業とのミスマッチが原因なのか.昔ながらの1人1社制に問題はないのか.就職を希望する高校生が,働くことのイメージを膨らませ,自分に合った就職先が選べるよう,いまの時代に高卒で働くことを様々な観点から考察し,就活する高校生たちを応援する1冊.
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Posted by ブクログ
この本を読んだきっかけはそもそも、私自身が高校生と接する中で、18歳の人生の選択を漠然と選んで欲しくないと思っていたからだ。多様性の時代だからこそ、高卒で働く進路の可能性も残していかないといけないと思ったし、そのためにも様々な進路選択があるよ、ということを私たち自身が知っていかないといけないなと思っていたので、高校生の就活について知るとてもよいきっかけとなった。
高卒で就職する、というと、今時はネガティブなイメージがつきまとっているような気がする。
高卒と大卒では賃金格差があるのは事実。でも最近は高卒でも30万を越える初任給を出す企業もあるのだとか。漠然と大学に行って奨学金を抱えることなどを可能性も考えると、高卒で働くということは、人生を豊かにするきっかけともなりうるのかなとも考える。
もちろん、進学そのものを否定する気はない。けれど、大学や専門学校で学びたいと思えないまま進学してしまうのは勿体無い気がする。それなら高卒で働いて、もしその後勉強したいと思うなら進学してみる、そういうこともできるんだよ、と可能性を提示してみる必要があるのではないかと思う。
良くないのは、考えなしにこちらが大学進学を前提として進路を進めてしまうことだろう。高卒で働くということを、その子の人生を豊かにするための選択肢としてポジティブに薦めていけるように、社会もなっていってほしいし、私からも発信していきたい。高校生でその道を選ぼうとする子はすごいなと思うし、その道を応援、サポートできる人でありたいなと思う。