あらすじ
これはまさに、「都会のシートン動物記」と呼ぶべき書籍! 「自由気ままに生きている」と思われがちな、のら猫の平均寿命は、飼い猫の3分の1~5分の1程度の「3~5年」。様々なのら猫たちの運命を、あたたかな、しかしシビアな目線で描いた、感動の1冊
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Posted by ブクログ
こんな猫の本をはじめて読んだ。人間目線の本はたくさんある。お涙ちょうだいの猫の主人公の本もある。
ノラネコたちに言葉があれば、こんなふうに考えるだろうなと思わせてくれる本だ。シビアであるけれども愛のある本。読んでよかった。
Posted by ブクログ
過酷な毎日を生きるのら猫たちの物語。
人間の勝手な行動から、傷つき、命を落とす猫もいる一方、地道な保護活動により、救われる命も。
保護猫や地域猫の現状も伝えてくれる、猫目線のショートストーリー。
Posted by ブクログ
野良猫の現実を分からせてくれる一冊。
決して良い話だけではなく、救われない現実を叩きつけられる(特に前半は心折れそうになる)
ただ、実際問題、野良猫を取り巻く環境というのは、こうした側面も強く抱いているということを、あらためて気付かせてもらった。
猫好きであればこそ、理解しておくべきだろう。
児童書ゆえ、文字が大きく行間も広くすぐ読める。
ただ、やたらと説明くさい会話も多い。
Posted by ブクログ
のら猫たちの生きざま、そして見守る人間たち。
6匹ののら猫の生死の物語。
*
つらい。
のら猫たちのくらしはこんなに過酷なんだ。
また、それを守ろうと活動している人間たち、壊そうとする人間。
自然は厳しい。そして人間社会は勝手だ。
生きることは相応の覚悟が本当は必要だ。
守られてばかりでは強く生きられない。
と言っても、どの猫も選んで生まれてくるわけではない。
生きることにまっすぐだから、のら猫は美しいのかもしれない。
なりゆきわかこさんの作品は、猫を題材にしているものが多い。だから説得力があるのだと思う。
猫を愛している人、飼おうと思っている人すべてに読んでほしい。