【感想・ネタバレ】AI時代の質問力 プロンプトリテラシー 「問い」と「指示」が生成AIの可能性を最大限に引き出すのレビュー

あらすじ

AIとより効果的な対話をするために

人工知能(AI)、特に大規模言語モデル(LLM)が私たちのコミュニケーション、働き方、そして思考に大きな革命をもたらしつつある現在、AIとのコミュニケーションは、単なる技術の領域を越えて、未来を形作るための重要な能力になっています。とくに、ChatGPTのような進化した大規模言語モデルがもたらす可能性を最大限に引き出すためには、プロンプトを理解して適切に操る能力(プロンプトリテラシー)が不可欠です。

本書は、大規模言語モデルの仕組みと「プロンプトエンジニアリング」の基本を理解するところから、AIに適切な質問をし、AIとより効果的な対話をするための「プロンプトパターン」「トリガープロンプト」、さらに進んだ発展的な技術、また最先端の「AIエージェント」にいたるまで、AIとのやりとりを最適化するための知識とノウハウが学べます。

具体的に例を挙げながらわかりやすく解き明かしているので、学生や一般のビジネスマンから読んでいただける内容になっています。本書を読めば、AIと効果的に対話するためのスキルや知識が身につき、すぐに日常生活や業務に活かすことができるはずです。

〈目次〉
第1章 大規模言語モデルの登場
第2章 プロンプトエンジニアリング
第3章 プロンプトパターン
第4章 トリガープロンプトの威力
第5章 発展的な技術
第6章 AIエージェントと社会

〈著者紹介〉
岡瑞起(Mizuki Oka)
研究者。筑波大学システム情報系 准教授/株式会社ConnectSphere代表取締役。2003年、筑波大学第三学群情報学類卒業。2008年、同大学院博士課程修了。博士(工学)。同年より東京大学 知の構造化センター特任研究員。2013年、筑波大学システム情報系 助教を経て現職。専門分野は、人工生命、ウェブサイエンス。著書に『ALIFE | 人工生命より生命的なAIへ』(株式会社ビー・エヌ・エヌ)、『作って動かすALife - 実装を通した人工生命モデル理論入門』(オライリージャパン)などがある。

橋本康弘(Yasuhiro Hashimoto)
研究者。会津大学コンピュータ理工学部上級准教授。1995年、東京大学工学部卒業。2000年、同大学院博士課程修了。博士(工学)。学術振興会特別研究員、東京大学工学系研究科講師、筑波大学システム情報系 助教などを経て現職。専門分野は、人工生命、計算社会科学。訳書に『ネットワーク科学入門』(丸善出版株式会社)、『人工知能チューリング/ブルックス/ヒントン』(株式会社岩波書店)などがある。

※本電子書籍は同名出版物を底本として作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。
※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。
※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。
※プレビューにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

新入社員にお願いする様に、aiにお願いすれば良いのね

って事は「アレをコウしてね」みたいな頼み方をする出来の悪い上司には使いこなせないって事か。

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2025年05月11日

Posted by ブクログ

さすが岡瑞起先生の本
プロンプトエンジニアリングの本は大量に出ているけれど
プロンプトエンジニアリングに関するOS的な本の位置付けか今のところ
OS:本書
作業系:面倒なことはChatGPTにやらせよう
文書系:ChatGPTを使い尽くす! 深津式プロンプト読本 らしいこの本はこれから読む

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2024年08月17日

Posted by ブクログ

学術的な知見を適度に織り交ぜながら、なぜそのプロンプトが有効なのかという背景まで丁寧に説明されており、非常にわかりやすかった。単なるテクニック紹介にとどまらず、理論と実践を行き来する構成が好印象である。特にプロンプトの章では、すぐに試してみたくなるような実用的な内容もあり、実生活や仕事にも活かせるヒントが得られた。AIを使いこなすうえでの土台となる「質問力」について、改めて考えさせられる一冊だった。

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2025年07月21日

Posted by ブクログ

プロンプトのパターンがわかりやすくまとめられていて、とても役立ちそう。あとは実際に試しながら「この時はこれを使う」みたいな経験値を積んでいけば良いのだろう。

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2024年10月12日

Posted by ブクログ

生成AIの特性を大まかに知ることができました。

プロンプトパターンのうち、特に興味を惹かれたもの
・大規模言語モデルから逆に質問をしてもらう「反転インタラクション」
・ゼロショットCoTパターン「ステップバイステップで考えよう」という言葉の効果
・モデル自身に回答を検証させる「検証の連鎖CoVeパターン」
・「ステップバック質問」などを自動生成させる

最終章のAIエージェントと社会は、読み物として面白かったです。

(主題と関係ないですが)文章が硬くて、最初びっくりしました。

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2024年07月18日

Posted by ブクログ

生成AI時代に問われる質問力から始まり、基本的なプロンプトの型、今後の生成AIの展望へとつながっていく構成。

基本的なプロンプトの型は、今後の生成AIの活用にも生かせると感じた。
また、今後の生成AIの展望も興味深く読ませていただいた。
実際、汎用人工知能や人口超知能といったものが実現するのかも見守っていきたい。

最後に、大学の准教授の方が書かれているため、各種論文への引用なども充実しており、信頼性が高いと思います。

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2025年08月17日

Posted by ブクログ

前半部分は素人でも分かりやすく結構面白い。後半は専門の方なら、って感じ。
プロンプトを色々紹介してくれていますが、Chat GPT の有料プランを使っていてその優秀さをよく知っている身としては「これ今更いる?」という感じです。AIがあたかもプロンプトが発生するように会話をうまく誘導してくれるので。
でもまあ、基礎知識として読むのは良いと思います!

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2025年05月15日

Posted by ブクログ

いかにも大学の教授がいた本。
内容はプロンプトだけにとどまらず、今後のAIと人間の関係についてまで触れられている。
概念的な話も多く読むのに少し苦労するところもあったが全体的に内容は面白い

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2025年02月15日

Posted by ブクログ

ちょうど2年ほど前の2022年11月にChatGPTが登場した。初めて利用した時、とても驚いたのを思い出す。でも、しばらく使うと、必ずしも適切な回答が返るわけではないことに気付く。聞き方を工夫すれば改善することもあるが、具体的にどうすれば良いかは曖昧な感じ。そんなモヤモヤの解消に一役買ってくれるかもしれないと思い、読んでみた。

最近、AIという言葉を聞かない日はない。AI技術を利用した製品・サービスも身近なものになってきている。でも、その仕組みや本質を自分は良く理解できていない。AI技術の開発者ではないので詳細に理解する必要はないが、こういった技術動向はウォッチしていきたい。どんどん進化する新技術に乗り遅れないようにしたい。そして、世の中がどう変わっていくのかを見ていきたい。

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・3〜5章で「⚪︎⚪︎パターン」という名称のプロンプトパターンが多数登場する。見覚えのあるものもちらほらあるが、その意図するところや本質が丁寧に述べられているのが良かった。でも、これだけ多数のテクニックが考案されている中、適切にそれらを駆使できる気はしない。いずれ、AI側が人間に歩み寄ってくれるようになるのか?

・生成AIから良い回答を得るには適切なプロンプトが必要であり、大雑把な質問には抽象的な答えしか返らない。でも、考えてみるとこれは人間相手でも同じだ。人間であれば、相手とのこれまでの関係性や置かれた状況といった暗黙の情報が与えられるが、AIにはそれがないため、より際立ってしまう。誰かに依頼・伝達する時など日常生活を顧みてしまう。

・「6章 AIエージェントと社会」が面白かった。SFのような未来が近くまで来ているのかもしれない。以下、引用。
『私たち人間は、言語生成タスクをこれからますますAIエージェントに委譲するようになっていくだろう。それと同時に、私たちはAIエージェントを実環境やタスクと繋ぐためのインタフェース的な存在になっていく。私たちはAIエージェントの応答に承認を与えることで、AIエージェントが生成不能な「私たちの世界」にまつわる新しい情報を提供する。ここでの「承認」とは、AIエージェントが生成・補完したテキストやプログラムコードにOKを与えるEnterキーの一押しかもしれないし、趣向を凝らしたプロンプトの入力かもしれないし、AIエージェントとの他愛もない日常会話かもしれない。』

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2024年11月26日

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