【感想・ネタバレ】始皇帝の戦争と将軍たち  秦の中華統一を支えた近臣軍団のレビュー

あらすじ

秦が中華統一を成し遂げた理由は、始皇帝(嬴政)の人間力と、特異な登用方法にあった!
始皇帝を支えた李信・王齮・桓齮ら将軍たちは、戦時でどう動き、何を成し遂げたのか。
映画「キングダム」の中国史監修も務めた始皇帝研究の第一人者が、「史記」や近年出土の史料をもとに、統一戦争の実像を解説。
李牧・龐煖(ほうけん)ら、秦に立ちはだかった英傑たちの史実にも迫る。

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漫画キングダムが大好きで、舞台となる2000年前の中国を詳しく知りたくなった、という不純な動機で読み始めましたが、大変勉強になりました!
特に第4章 統一を支えた近臣たちと、第5章 秦に対抗した六国の英傑たちの2章は、まさにこれが読みたかった!という感じでたまりませんでした(笑)
もちろんその他の章も楽しんで読むことが出来ました!

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2025年09月24日

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歴史の授業で学ぶ始皇帝は、独裁で圧政を敷いた皇帝というイメージですが、本書を読むと、近臣に支えられながら、それまで成し遂げられなかった中華統一を実現した不屈の皇帝という印象に変わります。
統一までの道のりが順番で書かれていて、短期で成し遂げた凄さがわかります。
そしてまた、このような偉大な皇帝の後が続かず、あっけなく瓦解していく脆さも、歴史から学ぶものがあるな、と感じます。

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2024年09月21日

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ネタバレ

始皇帝嬴政の中華統一を支えた李信、王騎、楊端和、蒙恬ら将軍たちや、呂不韋、李斯、昌平君ら文官たち。

20万の兵力で失敗したから60万で攻めるとか、捕虜を何万も切ったり埋めたり…。スケールが大きい。
始皇帝の中華統一の流れとかも分かって面白い。

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2025年10月09日

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ネタバレ

・始皇帝本紀等をベースに、考古資料も活用し合従連衡、統一戦を解釈。合従軍は孝文王陵墓を奪取等の新解釈も。秦の徴兵・兵站は厳密な計算によるもの。
・地図による戦国時代の変遷による合従連衡、統一戦の記述が興味深い。
・家臣の列伝

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2025年06月08日

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秦の始皇帝は暴君のイメージが強いが、実は秦王贏政としての時代が26年あり、統一後の皇帝としての11年の印象によるものが多い。秦王として他国出身の優秀な人材を集団として活用した人たちが、政治では呂不韋、李斯、趙高であり、また後に楚王になった昌平君も秦王政を支えていた。他6国との征服戦争に際しては将軍の李信、蒙武、王賁、王翦たちが活躍した。彼らの多くが秦出身ではなく秦王贏政の人間力に魅かれて、集まってきた人たちだったとは、劉邦の家臣団を思い出す。楚との闘いでは若い将軍・李信、蒙恬たちが一度は大敗北も経験していた!若い日には母の愛人。嫪毐(ろうあい)や異母弟の長安君成嬌の反乱なども経験した苦労人だったとは驚き。そして近年の発掘により史記に書かれていない事実が明らかになってきているという歴史学の進展が力強い。

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2025年03月26日

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ネタバレ

漫画の「キングダム」が大好きなのでネタバレも含まれるのも承知で読んでみました。当時の始皇帝の考え方やその人柄がわかる記述が多く、周りの人にも恵まれていたと感じました。

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2025年03月11日

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史記や趙正書などの文献史料と簡牘といった出土資料を総合し、統一戦争の経過とそれを支えた近臣たちが解説されている。時期毎に図示される国境線を踏まえた説明が分かりやすい。

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2025年02月19日

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キングダムの史実どうなんだろ〜って気になってたら本屋で見つけた1冊。

登場人物がたくさん出てくるのでスラスラ読めました。これからの話も載っていたので、漫画ではどのように展開していくのか楽しみです。
続きも作られるのかな?楽しみです。

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2025年01月28日

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キングダムのおかげでまた中華に興味を持ってからだいぶ月日が経ちますが、キングダムに出てくる登場人物の生涯を知ることができたことは良い時間でした。 まだ出てきていない登場人物もあり、先の展開が楽しみですね。 少ない情報からスケールの大きさに構想力の力を感じました。

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2025年01月25日

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中国古代史の専門家による、秦の始皇帝にょる中華統一の歴史を史実に基づいて解説した一冊。
映画化もされた大人気漫画「キングダム」を前から好きで読んでいますが、実際の歴史についてかなり詳しく知ることができます。著者は、この分野の専門家として、映画「キングダム」の監修も務め、原作者とも交流するかたです。漫画「キングダム」は史実に沿ったストーリー展開をしており、ある意味ネタバレなのですが、数少ない資料の中で、かなり研究が進んでいることや、漫画も史実に忠実に進められていることもあらためて理解できました。各国の勢力図の推移、年表もそうですし、統一を支えた秦の将軍や敵対した各国の将軍なども詳細に解説されており、楽しく読めました。今後の「キングダム」の展開がますます楽しみになってきました。

<目次>
【第一章】始皇帝の人間力  ――近臣たちとの特異な関係性
【第二章】合従と連衡の戦争
【第三章】六国滅亡の十年戦争
【第四章】統一を支えた近臣たち
【第五章】秦に対抗した六国の英傑たち

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2024年10月02日

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奏の中華統一までの戦争と、支えた近臣たちについてとても読みやすい本だった。
兵馬俑のこともどうしてこうなっているなど他も本より分かりやすく書かれている。
また武将たちの一生についで簡潔にまとめられてありとても良い。

同じ漢字を使う国であるが、日本人には読めない漢字の名前が多くてなかなか難解なのであるが、いくつかの始皇帝の本を読みまた少し理解出来て来たと感じる。

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2024年09月15日

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史実でも面白い始皇帝による中国統一。キングダムに出てきていない人物もいて興味深かった。でもやはり興味がいったのはキングダムで出てくる将軍の話だったりする笑

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2024年09月05日

ネタバレ 購入済み

目次を見て気になったので。

コミックのキングダムきっかけで、購入した一人です。
こんな昔の話は、どれを取っても想像もあり、間違いもあるだろう。
特に人の生き死になんて、正しいかどうかも不明だ。

コミックの面白さと国レベルで見た時の史実が、改めてキングダムは
うまく書けてるんだなと感心した。

当本を読む事によって、この順番に秦国に吸収されて行くのかと改めて
知った事、有名ところの人物がいて、この活躍や死に様がどのように
描かれるのか楽しみになりました。

少し、難しい単語が出て来るので、何度も読み直してみようと思う。
この本は、この本で素晴らしい内容だと思います。

#深い #タメになる

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2024年08月26日

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嬴政に関わった敵味方の人物像が詳細に描かれていた。

彼が目指したもの、放っていたものを想像してみたいと思う。



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2024年08月20日

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『キングダム』好きなら気になる、六国制圧の行方(ネタバレ)を史実から紐解き、李信や王翦、謄といった大将軍たちがどのように戦い死んでいったかをまとめた本。

始皇帝嬴政は晩年の焚書や不老不死を追い求めたイメージから暴君とされがちであるが、その実態は身分を問わず外国からも優秀な人材を登用し、法や戸籍、税制にいたるまで現代の国家運営に通じる様々なシステムを整えていった不世出な指導者なのは疑う余地がない。

そして、六国を従属ではなく滅亡させたことで、それ以降の中国は漢や唐、明といった統一国家によって支配されていく。この中華思想自体がグローバルに大きく影響を与えているわけで、日本はその最たる国であろう。

まさにキングダムの世界が我々の生活に繋がる手触り感を得る上で、このような体系的理解は欠かせない。

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2024年08月09日

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表題のとおりの内容。当然かと思うがキングダム感はほぼ無く、あとがきで少しだけ触れられる。それでも、ネタバレとなる部分は回避出来ないので、ストーリー重視でキングダムを読んでいる方にはあまりお勧めしない。

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2025年03月22日

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はい、始皇帝です
もう始皇帝ですもう

いやーどうしようかなー
年が明けたら謙三アニキの『チンギス紀』読み始めようと思ってたんだけど、『史記』もいいな〜
この時代も面白いやね〜
北方謙三アニキが『史記』をどんなふうにねじ曲げてるか興味あるわ〜(言い方!)

そしてまぁ始皇帝といえば漫画『キングダム』で、わいも大好きなんだけど、本書ちょっと『キングダム』にあやかり過ぎですね
指導1です
指導2で反則負けなので気を付けて下さい

あ、あと『キングダム』ファンの人たちに金言を授けよう!
『キングダム』大好きな人は、あんまり史実にあたるな!

楊端和と羌瘣が男だって知ってがっかりするから(だから言うなって)

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2024年11月28日

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本の構成・内容ともに秀逸。歴史好きにとっては、つい買ってしまいたくなる本。

第二章・第三章では、各時代での各国の領土を国境線を引いた地図を用いて説明してくれてます(計10枚)。特に六国が滅ぶ段階では、各国が征服された時点で地図を示してくれており、秦が領土を拡大していく様が良く分かります。また、秦が「どこ」を「なぜ」「どのようにして」攻めていったのか、そのルートも含めて、想定も加えながら解説されてます。
第四章・第五章では各国の将軍や文官などについて、どのような人物だったか、「史記」だけでなく、「戦国策」や「編年記」などの文物にも触れながら、端的にまとめられてます。

上記の第二章から第五章までが魅力的でつい買ってしまいたくなるのですが、もちろん、始皇帝の人間像および近臣との関係性に迫った第一章も面白い内容です。

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2024年08月16日

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 始皇帝に関する最低限の知識があることを前提に書かれていること、テーマごとに整理されていること等、歴史の流れを追ってわかりやすく書かれた本ではない。ただ、キングダムに描かれた英傑たちが歴史資料にどのように表れているのかがわかり、興味深い。

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2025年12月07日

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