あらすじ
2025年の大河ドラマの主人公は、蔦屋重三郎! 蔦屋重三郎の実像とは? 田沼時代と現代の共通点とは? 東洲斎写楽を世に送り出し、権力にも屈しなかった「江戸のメディア王」の魅力と、彼の生きた時代を読み解く一冊。 《本書「はじめに」より》「世襲が当たり前であった江戸時代。そんな時代に抗うように一代で江戸のメディア王にのし上がった蔦屋重三郎は、江戸の社会を文化面で牽引する存在だった。(中略)経済や社会が発展してその余裕が文化を活性化させたという点で、田沼時代は現代とも重なる部分が多い。そんな田沼時代を象徴する存在ともいえる重三郎を理解することは、現代を生きるわれわれにとっても有意義なことではないだろうか。以下、特に田沼意次の人生やその時代に着目することで蔦屋重三郎の実像に迫っていく。」 《目次》はじめに~泰平の世に現われた江戸の風雲児 第1章 蔦屋重三郎とは、何者だったのか? 第2章 蔦屋重三郎が活躍した田沼時代とは? 第3章 蔦屋重三郎が世に送り出した文化人にはどんな人物がいたのか? 第4章 なぜ田沼時代は終わってしまったのか? 第5章 松平定信はなぜ蔦屋重三郎を処罰したのか? 第6章 なぜ蔦屋重三郎は東洲斎写楽を売り出したのか? おわりに~蔦屋重三郎と田沼意次が残したものとは何だったのか
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
audible89冊目。
大河ドラマとか全く関係なく、もうずいぶん前(10年以上前かと)に、サントリー美術館かどこかで行われた蔦屋重三郎の展覧会を見に行きました。
その影響で、『蔦重の教え』なる小説も読み、江戸時代にもこんなプロデューサーがいたのだなあと感心し、とても興味を持ちました。
作画も天性の才能に因るところが大きいけれど、他者の光る才能を見出してうまく売り出すのも、目立たないけれども素晴らしい才能だと思います。
ただし、広く世間に売り出すためには、時代の潮流に敏感で、政治や経済にも詳しい感覚が必要になるでしょう。
その意味で、今作では、蔦屋重三郎がその敏腕ぶりを発揮した頃と、田沼意次の政治との関係性がしっかりと書かれていて、とても面白かったです。
いつも授業では、化政文化を最後に回しがちだったけれども、教科書どおりの配列で取り扱うことに納得できました。今更ながら。
できれば、紙の本でも熟読したい一冊。
Posted by ブクログ
大河ドラマ「べらぼう」予習用に読みました
簡潔にこの時代の背景や知りたかったことがまとめられていてこれからのドラマ視聴がより楽しみになった感じ
とても簡潔であるにも関わらず、蔦重、田沼氏周辺、
この時代の背景の面白さ、魅力はしっかり伝えてくれます
Posted by ブクログ
2025年の大河ドラマが始める前に予習してみようと思って購入。結局ドラマと並行して少しずつ読みましたが、時代背景が良くわかって面白かったです。
ドラマで出てくる登場人物に、あ!この人!と気づいたり、私にとっては良いガイドになっています。
Posted by ブクログ
2025年NHK大河ドラマでデビューする蔦屋重三郎。23歳で貸本業に携わり吉原で「書店耕書堂」を開店、34歳で書物問屋や地本問屋の多くが店を構える日本橋へ進出。時は、田沼意次が君臨する田沼時代の真っ只中、黄表紙、狂歌本、浮世絵と事業を展開し「江戸のメディア王」へ。田沼失脚後の松平定信の「寛政の改革」では処罰を受けるが・・・。この男は・・・!