あらすじ
20歳で『二十億光年の孤独』を刊行し、日本語の可能性を拡げ続けてきた国民的詩人、谷川俊太郎。その70年以上にわたる創作生活のすべてを、多彩な作品を交えて振り返る。哲学者・谷川徹三との父子関係、3人目の妻・佐野洋子との別れの真相、迫りくる老いと死への想い。長時間の入念なインタビューによって、巨星の全貌が初めて姿を現した――。文庫化にあたり最新肉声を含めた新章を収録。
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Posted by ブクログ
谷川俊太郎という詩人を理解するには、格好の書となっています。
文中に、「谷川俊太郎に日本の現実はいつも遅れてついてきた」とありましたが、まさしくその通りの詩人だったと思われました。
ご冥福を心から祈ります。
Posted by ブクログ
圧巻の600ページ超え。
谷川俊太郎という物語。
父子関係、
佐野洋子さんとの別れの真相、
老いと死への想い。
小説や物語について否定的な詩もあったけど、
人生そのものが物語だった。
Posted by ブクログ
島崎和歌子さんが出てきませんが、というか島崎和歌子さんが出てくる本は滅多にないのですが、なんてことを言い出したらもう終わりなのですが、もう終わってもいいくらいに面白い本と出会えて幸せです。
Posted by ブクログ
谷川さんのことをまとめて記録に残してくれてよかったと思います。
彼が詩壇でアウトサイダーだったとは知りませんでした。沢山の詩を読んできたわけではないけれど、一番身近に感じる詩人だったから。
桂冠詩人が日本にいるとしたら谷川さんだろう、との筆者の評価に同意します。そして誰に引き継ぐのでしょうか、その代弁者の地位を。
Posted by ブクログ
思っていたのと違った。
でもそれは、谷川さんの「ことばあそび」的な柔らかいイメージで読んだからだと思う。
谷川さんの詩の一面しか知らずにいたんだなぁと思いました。
もっとどろどろして、世俗的で、商業的な部分もあったんだなぁと。
でもそれもいいんだとしっくり。
若い頃は受け入れられなかったのかもだけど
「浮世離れ」したものだけが美しいわけではない...と思いました。
地に足ついた宇宙人。なのかな?