あらすじ
死んだはずの親友・朝日からかかってきた一本の電話。時子はずっと会いたかった彼女からの連絡に喜ぶが、「住所ない」と話す朝日が家に住み着き――。デビュー作にして第171回芥川賞候補作。
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Posted by ブクログ
大好きな人との再会は、時を経て思いに馳せた期間が長いほど、なんか違うなと思ってしまうのかと思います。
美化した過去と現在での食い違いが、まるで他人のように感じられて、でも大切で大好きな人なのにと、と揺れ動く心に矛盾を感じて。
今も過去も無いはずなのに、朝日を比べてしまう。
みんな朝日を何かに当てはめて、今の朝日には向き合えてなかった、だから最後はとても良かった。
Posted by ブクログ
顔顰めながら読んだ 曇りがかる心情と、現実と非現実がどろっと混ざる描写に心臓を素手でさわられてる感じがした シスターフッドの文脈で新しい家族のありかたにアプローチできたら明るくてエンパワリングなストーリーになってただろうけど、ふたりはこの世界にあるどんなかたちにも当てはまれなかったから、剥き出しでぶつかり合ったら壊れてしまうよ