【感想・ネタバレ】読む・聞く、まとめる、言葉にするのレビュー

あらすじ

■書籍要約のプロflier編集者の「まとめて言語化する技術」
「もっと上手に言語化できるようになりたい」
「自分がインプットした知識や情報を、人に伝えたい」
「文章でも話すでも、もっと伝え上手になりたい」

そんなふうにおもったことはありませんか。

仕事で誰かに情報を伝える、
読み込んだ資料を誰かに上手に説明する
読んだ本や観た映画を人に伝える
自分がした経験を誰かに話す、言葉にする

そのような状況というのは誰にもあるもの。
これらはいわば、

「インプットをまとめてアウトプットするスキル」
です。

このスキルを身につける方法を解説したのが本書です。

■「読む・聞く、まとめる、言葉にする」
は、あらゆる仕事やプライベートで使える
一生モノのスキルになります。

書籍要約サービス「flier(フライヤー)」の
編集者・ライターである著者が、
読む・話を聞くといったインプットコツ、
情報を上手に整理しまとめるコツ、『読む・聞く、まとめる、言葉にする』
文章や会話による「言葉にする」コツを紹介していきます。

■目次
第1章 良い言語化の秘密 ?良い言語化は、「読む・聞く」から始まる~
第2章 インプットの習慣 ?「話を聞く」と「情報を読む」スキル~
第3章 メモする習慣 ?インプットとアウトプットをつなげるスキル~
第4章 まとめる習慣 ?「思考」と「情報」を整理するスキル~
第5章 言語化する習慣 ?まとめて言葉にするスキル~

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Posted by ブクログ

 大まかな要約です。



①「いつ頃から?」ではなく、直接「なぜ?」とたずねてみる

  なぜ?は完結に話が終わってしまいます。
  けれど、いつ頃?とたずねれば、更に深く、その当時を振り返りながら話してもらえるので、具体的、かつ印象的なストーリーに感動し、共感できる言葉を引き出せます。



「文字数」と「時間」の制限をかける

  SNSの投稿や、時間問題などが分かりやすい例であるように、140文字以内といった制限があれば、要約をしやすくなります。
  また、時間制限は、納得のいかない成果をしっかり見つめることで、改善点をむしろ素直に認められるようになり、更に向上していけます。



③自分自身を客観視する

  このとき大切なのは、自分が欠点だと思い込んでいたことを、無理に克服する必要はないということ。
  短所も長所も、いわば「特徴」「個性」です。
  これは決して、綺麗事ではなく事実です。
  例をあげますと、
  先行きがいつも不安になる人は、
  だからこそ精緻に物事を調べられる
  とも言えるはずですから。
  根拠のない自信のように、
  そんな自分に出来ることは?
  と、視点を変えるだけでいいのです。



④書いて、減らして、まとめる

  読んでの通りです。
  初めから器用にまとめようとせず、
  とにかく書いて、
  必要なものを選びとって、
  それ以外を減らして、
  最後にまとめる。
  単純な結論だけに見落としがちですが、
  実は一番大切なポイントかもしれません。



⑤『年齢層』『男女』『学生』『社会人』そうした売り込みのターゲットの思い込みをあえて外してみる

  これは全くその通りだと思いました。
  〜なら、〜だ。という前提は、それしか選択肢がなかった頃の考え方です。私は縄文時代が大好きですし、『お金の向こうに人がいる』田内学 を読んだ後ですと、他の人が働いてくれるから私が休めるのだと、はたをらくにするから、はたらくなのだと、理解しています。なので、仕事は自信を持って好きだと言えます。
  一方、仕事だけが生き甲斐と思われがちな、池田勇人総理の当時の人々に比べ、今は他にもさまざまな生きがいがあることは事実ですし、そうした気持ちで生きていらっしゃる方も大勢いるであろうと、私以外の感性をあらかじめ受け入れる用意もまた、つつがなくしております。
  つまり、大切なのは、仕事をするからには〜、といった条件に囚われた先入観ではなく、そもそも時代も条件も、ときの流れとともに変わるものですから、
《あらゆる時代や条件に関わらず、人が幸福を感じられる「知的好奇心」にこそ、販売価値を見出す方が良いということ》
  これはまったくその通りだと思うのです。
  誰かに喜んで欲しい、
  互いの気持ちを分かち合いたい、
  大切に思うことをよりよく発展させたい、
  今あることを変わらず守り続けたい、
  さまざまですが、結局は、その人が幸福を感じられるための知的好奇心、知的財産を助けるということに変わりありません。どれだけAIが発展しても、人間がそこに必要とされるのは、おそらくきっと、こうした幸福の王道を人の目線で見つけられるのは、やはり同じ人間しかいないからなのだろうと思います。
  願わくばその幸福を見つめる眼差しが、人間の暮らしだけのひとりよがりではなく、戦後焼け野原になっても木を植えてくれた陛下やご先祖様の努力があるように、砂漠となった異国の地に緑を戻そうとする人々がいるように———あらゆる生命にとってのやさしいものでありますように。

(ここでは詳しくは述べませんが、地球温暖化も、そのデータの信憑性はあまり高くないとする説もあります。実際、地上、海水、気温を管理する調停役として最も器用に働いてくれるのは、草木、樹木です。それらを、クリーンエネルギーのために切り倒し、無意味に捨てている事実は、果たして本当にクリーンエネルギーなのでしょうか?温度を人にとって、生き物にとって住みよく管理してくれる緑を破壊し、微生物を死滅させることが、むしろ故意に温暖化を引き起こし、環境問題を訴える人々の利権に都合がよい疑いはないでしょうか?
 前後関係から意味を類推する訓練も大切だと本書では語られました。こうした環境問題の美辞麗句の裏にある大きな思惑もまた、初めからあり得ないとせず、データに基づいて考えてみて欲しいです。
 どうかよろしくお願いいたします)
 





 以下、個人的な雑記です。
 興味があるお方はどうぞ。
 貴重なお時間をいただき、
 ありがとうございます




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 目に浮かぶような臨場感で言葉にすることができると、今そこに居合わせている、実際に自分で体験、実現できたものだと脳は錯覚する___この機能を使って、相手の共感と俯瞰したメタ認知を使い分けながら、共に協力して目的達成へと向かう。

 こうした工夫が学べると思います。
 そして、本作はノウハウ本ですし、筆者もまたそうしたノウハウ本を要約する職業に就いてらっしゃるので当然なのですが、小説はこうしたことの例外とされていました。

 とはいえ私はむしろ、「脳は実際に体験したと錯覚する」ことは、小説にこそ最も役立つ感覚だと確信しました。私が尊敬する本居宣長先生は、感情を喚き散らしたところで大人は聞いてはくれないから、だから詞を工夫して、和歌を上手にさせてきた一方_____本当の和歌の由来とは、まさに前述にある通り、喚き散らさずにはいられない、誰かに分かち合えずにはいられない、持て余した感情をただ、歌いたい、詠みたい、書き記したいという気持ちがカタチになったものだと教えてくれています。だから彼は、漢文のノウハウを多く取り込み、教養的価値が高いとされる万葉集よりも、より感情的で情緒的な古今和歌集や源氏物語に影響され、好ましいものとしていました。

 なので、私にとって小説とは、まさに本居先生の和歌と同じなのです。どうして小説家などという、先行きの約束されていない不安定な職業に就いたのでしょうか?ベストセラーのヒットが予言者によって約束されていたのでしょうか?それともそのような大賞を取らせるよう裏で資本家と司法取引をしていたのでしょうか?(※オバマ元米国大統領のノーベル賞は金融資産家・ジョージソロス氏による金銭的援助が大きな要因であったとされる説は実際にありますし、これに関しては証拠の数の多さから信憑性は高いかもしれません)
 それこそ現実は小説より奇なりといったことは滅多にございませんものでして・・・、ただ、かきたい、ただ伝えたいことがあったのみ、それだけの理由で小説家になったのだと思うのです。それは脚本家も、アニメーターも、漫画家も、芸術家も同じです。そうして彼ら、彼女らが情熱一つで志して、命を懸けて作った作品から、キャラクターから、セリフから、私たちが受け取った感覚や感動、考え方というのは、まさに「脳が実際に体験したと錯覚した」からこそ、奥深く刻まれ、架空だから、他人事だから、とあえて言い訳じみて退けることなく、我がこととして大切に学び、現実に生きるノウハウとしてしっかりと持ち帰ることが出来るのだと思います。

1
2024年07月17日

Posted by ブクログ

言葉にするためには、インプットと整理が大切だと知りました。
インプットでは良い悪いは置いといて相手の想いを受容したり、情報を事前に収集することが重要で、整理では言葉をとりあえず綴って可視化するのが重要なんだと思いました。
特に人に伝えることが上手な人は文章を書く習慣があることを知り、私も自分の体験・経験を文章にして伝えていきたいと思いました。
語彙力を高めるのは一朝一夕ではできないのだなと現実を見せられました。英語学習は苦手だったので、実践することに身構えてしまいました。

0
2024年10月02日

Posted by ブクログ

【メモ】
はじめに
・本書で伝えること→言語化力、本を読む力、話を聞く力、情報を整理し言葉にするためのスキル
・言語が上手な人→質の良いインプットとアウトプットを習慣化
1. 良い言語化の秘密
・現代のあらゆる仕事→読む・聞く(インプット)、まとめる(整理する)、言葉にする(アウトプット)
・まとめる・言語化するの前に→「伝える相手」と「伝える目的(ゴール)」を考える
2. インプットの習慣
・読む技術(アウトプットを意識した読書)
①目次等から「見取り図」をつくり、構造を頭に入れて読む
②問いを持って「宝探し」をする感覚で読む
3. メモする習慣
・自分の考えをメモにして客観視する→内省が深まりやすくなる
・メモの内容を組み合わせる→新たなアイデアが思いつきやすくなる
4. まとめる習慣
・「文字数」と「書く時間」に制限をかけてまとめてみる
・「第三者が見ている」という発想を取り入れる
5. 言語化する習慣
・3つのメリット→①人からの信頼・応援を得やすくなる、③自分の本心に気づける、③組織やチームが目標に向かう力が高まる
・言語化がうまい人→書く習慣を持つ

【感想】
 本書の著者は、本の要約サービスflierで要約をつくられているインタビュアーの方である。タイトルのとおり、「読む・聞く、まとめる、言葉にする」ためには、どうすればよいか、解説されている。インタビュアー視点の部分が多いが、一般向けにも考え方や方法が説明されていて、興味深く読むことができた。読書を続け、それをまとめていくことで、言語化する力を身に付け、仕事やプライベートに活用していきたい。

0
2025年04月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「アウトプットを前提としてインプットする」が印象的。
ただ話を聞いたり書物を読んだりするだけでは、いざ自分の言葉で まとめ説明しろと言われてもうまく言葉が出てこない。
誰に何を伝えたいのかを念頭に置いた上でインプットすることで、まとまった理解につながる。
質の良いインプットと習慣的なアウトプットが大切。
頭ではなんとなく分かっていても、行動に移せないのが常だった。
これを機にインプット→メモ→まとめる→言語化の習慣をつけるよう、心がけていきたい。

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2025年02月08日

Posted by ブクログ

ぱらっと読んでみた感じ、本などの情報をキュッとまとめる際には「全部大事だけど、その中でも何が1番大事なのか」を見極めるのがミソなのかなと思った。
だけど、その本質を見極める方法はどう身につければいいのか?までは書かれていなかった。自分はまさに「全部大事だけど、その中でも何が1番大事なのか」を見極めるのがとても苦手だ。克服するために要約を学ぼうと思いこういった本に手を出したが私が本当に知りたいのは本質の見抜き方なのかもしれないと気づくことができた。

今から書く文章は誰を対象にしているのか?という前提をつくって文を書くという発想はあまり考えたことがなかった。ので試そうと思った。

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2025年01月04日

Posted by ブクログ

「良い言語化は質の良いインプットで決まる」という言葉が印象に残った。職業柄インタビューをすることはあまりないが、インプットはインタビューのみならず。日常生活の至る所でインプットする機会はある。議事録をまとめるにしても、テーマが何なのか、終着点はどこかをあらかじめ考えていくのとそうでないのとでは、出来が変わってくる。
「相手の話をしっかり聴く=ただ耳を傾ければ良い」ではない。よく分かった。でもこれ実践するのは難しいと思う。興味のない話だった場合、どうしてもインプット欲は薄れてしまうし。まあ、日頃から色んなモノやことに興味を持てということなのかもしらん。

相手から言葉を引き出すのではなく「想い」を聞き出すと言うのもやはり難しく感じるのだが、実践を重ねていけば何とかなる気もする。互いがもともと考えていた質問と答えを読み合うだけ(例:行政機関の議会答弁等)の中身のない会話が昔から嫌いだ。本当に聴きたいこと、話したいことは何なのか。常に忘れないようにしたい。

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2024年09月17日

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