あらすじ
奥多摩の山奥で遭難しかけた高校生の葛白香澄と幼馴染の朝比奈夜月は、密室ミステリー作家一族の五男・物柿カマンベールに導かれ、巨大鍾乳洞内部にある、白い直方体の建物が並んだ奇妙な村「八つ箱村」に足を踏み入れた。クローズド・サークルと化した村で発生する連続密室殺人事件の謎に葛白たちが挑む! 『このミステリーがすごい!』大賞作家による前代未聞、唯一無二の本格ミステリー。
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Posted by ブクログ
8つの密室のトリックどれもが奇想天外で予測不能でした。殺し方もひどかったがそれもトリックの為の殺し方でびっくりでした。最後は鍾乳洞を使った密室はスケールが大きく圧倒されました。
Posted by ブクログ
前作前々作に引き続きまたトリックはインクリメントされて今度は8つ。毎回密室づくしでワクワクする。よくもまあ、これだけの「そちら方向のトリック」と思いつくなと感心しっぱなし。そして密村さん出てきてからの安心感と来たら。「密室草案・伍」のトリックはまったくもって読み慣れている人こそ引っかかる。ラストのボーナストラックもサービス精神にあふれる(数も溢れてる)。
Posted by ブクログ
本当によくもこんなにも密室を思いつくもんだなあと感心する。シリーズ3作連続して読んだので暫く密室殺人ものはいいかなというぐらいお腹いっぱいになった。
前作に負けず劣らずなかなか読み応えもあり面白かった。
ただ犯人の動機だけは、やはり物書きではない自分には理解し難く、おそらく多くの読者からも共感は得づらいだろうが、だからこそのあの犯人なのかとも思う。
まだ続くようで最後の謎が気になる身としてはまた密室ものの長ーいストーリーを読まなくてはならんのかと辟易する自分と、でもやっぱり続きが読みたいという気持ちと。
ミステリ好きとして、続編が出るのを楽しみにするはずなのになんとも複雑な感情が芽生えた読後感でした。
Posted by ブクログ
密室偏愛シリーズの第3弾。
連続殺人の応酬にそこに伴う密室事件の数々。解き明かしたトリックのすさまじさに圧倒され、飽きずに読むことが出来てとても面白かったです。そしてその割にトリックがとても荒唐無稽で(特に村全体を○○するというのは呆然としてしまいました)かつ、犯人の動機もあまりにも軽く本当に密室殺人に“偏愛”している所が全面に押し出されていて、温度差が凄かったです。
まだまだ続編が描かれそうな終わり方で、これからどんな風に展開していくのか香澄は漆璃の作った日本最初の密室事件のトリックを明らかにすることができるのか、新作がとても楽しみです。
この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
葛白香澄:堀江瞬
蜜村漆璃:沢城みゆき
朝比奈夜月:高橋李依
物柿涼一郎:中村悠一
物柿狂次郎:杉田智和
物柿医三郎:寺島拓篤
物柿カマンベール:土屋神葉
物柿双一花/双二花:種崎敦美
物柿芽衣:長縄まりあ
王城帝夏:佐倉綾音
駐財田毅:チョー
女将原愛美:豊崎愛生
村若良則:武内駿輔
伊予川仙人掌:植田佳奈
Posted by ブクログ
トリックがぶっ飛んでてよく思いつくなぁと思う。
話は長かったけど、読みやすかったので飽きずに読むことができた。
密室シリーズでは今回が一番楽しめた作品でした。
Posted by ブクログ
今までの中で1番読み応えがあって好きな内容かな。
長かったけど。
今回は液体窒素がは出てこなかったし、「暁の塔」も出てこなかったし、「密室使い」もすぐ殺されちゃったしで、ちょっと今までと趣向が違ってて更に楽しめた!
犯人の動機がとても身勝手だったけど、この"密室時代"ならではの理由だった。
Posted by ブクログ
密室だらけのミステリー。
もはや村全体が密室殺人を行うための装置で半分くらいはネタとして読まないときついかも。
ただ密室のバリエーションとしては前作、前々作より幅広く面白いと思いました。
Posted by ブクログ
3作の中で一番今回が好きだったかも。
最初は氷と液体窒素ばっかだなぁーーと思い
次にクレーンばっかだなぁーーと思い
今回はトリックの数も種類も多く、面白かった。
葛白くんの成長もあり、相変らずの蜜村ちゃんの名探偵ぶりもあり。
特に好きだったのは「血染め和室の密室」。
無痛症という特徴を使ってこんなイカれたトリックを思いつくとは。
あとはやっぱり第9の密室。
村を真空にして音が聞こえないようにするっていう本当にクレイジーなトリック。
どんだけセキュリティー高い警報システムだよだよ
っていうか倉庫にどんなアラームつけてんだよ
と思うがもうそのぶっ飛び加減が癖になる。
4色木箱の密室も良かったなぁー
説明多くて読みながら結構疲れる本だけど面白かった
Posted by ブクログ
あいかわらず、ストーリー・キャラ・密室トリックすべてにおいて、過剰なまでの演出てんこ盛り♪ で、クセ強し(笑)もちろん、これがクセになってるので、たいへん楽しめた。
それにしても、2巻は物理的な大型トリック満載だったけれども、今巻は地に足が着いた、というか堅実なトリックが多かった。
……と思いつつ読み進めたら、今までのトリックも真っ青な大規模物理トリックが出てきたし!
今回のタイトル「偏愛」とはよくも名付けたものだ(笑)もはやトンデモの域すら超えている。
いずれにせよ、よくこんなに取り込めるよね。作者に脱帽!
あまり急かす類いの作品ではないと承知のうえで、新刊も心待にしています♪