あらすじ
アパルトヘイト以前、以後──社会変革の渦中にある南アフリカ。プレトリアで農場を営む白人の家族とその黒人メイドとの間に交わされた土地の所有をめぐる約束が、四十年にわたり一家の運命を翻弄する。アフリカ文学の最先端にして英国最高峰ブッカー賞受賞作
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
なんだこれ。すぐには感想が整理出来ない。え?え?と思いながらぐいぐい読む。グルーヴがある。力がある。明るいわけじゃないが、決して陰鬱じゃない。
今年読むべき1冊であることは間違いない。
Posted by ブクログ
南アフリカがどういう国の歴史と国民性なのかが物語の柱になってる。アモールのサロメと重なる無垢さとアントンとルーカスの落ちぶれ方と怒り、肥えた女弁護士が象徴なんだろう。これだけ背景が違うのにアントンのように志を立てるもののぐだぐだと何もせず歳だけとり、「小説を書く」といいながら書き上げられないと自責にかられるというのは世界共通なんだなと思うのと共に、ブッカー賞受賞作だから文学寄りにみられるけど登場人物同士が終始気まずかったり宗教ジョークが多かったり、原著だともっと悪趣味コメディなノリなんじゃないかという気がする。