【感想・ネタバレ】知里幸恵物語 アイヌの「物語」を命がけで伝えた人のレビュー

あらすじ

アイヌ独自の文化の華ともいえる叙事詩ユカラ。本書の主人公、知里幸恵(1903-1922)は、その日本語訳をアイヌ民族として初めて行った人である。幸恵は、東京の金田一京助博士の家に寄宿し、ローマ字でユカラを表記、それを日本語訳にする作業を始めたが、4か月後、日本語訳を完成させた直後に夭折する。19歳という若さであった。彼女は、何百年にもわたる差別の歴史のすさまじさに傷つき苦しみながらも、自分の進むべき道を見極め、そして恋に泣き、もっと生きたいと願った。幸恵は言う。「わたしはなみだを知っている。試練を知っている。わたしはアイヌ。どこまでもアイヌよ!」アイヌの宝である神謡集を、命がけで後世に書きのこそうとした幸恵。本書では、短い人生ながらもひたむきに生き抜いた幸恵の生涯を、事実に基づいて紹介するノンフィクション(小学校高学年以上向け)。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

銀のしずく 降る降る まわりに
というフレーズは聞いたことがあったが、シマフクロウが湖面を飛ぶ様子を表現したアイヌの歌物語だと初めて知りました。こんな人がいて、アイヌの文学が伝承されていたのだと感心しました。金田一京助もえらい!

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2017年01月04日

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