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Posted by ブクログ
アイヌの人びとは、おもに北海道を中心として、南樺太や千島列島、本州の東北地方で生活していた先住民族。
アイヌの人びとは、和人をシサム(隣人)と呼んできたが、和人はアイヌの人びとを、15世紀ごろから江戸時代、明治、大正、昭和に至るまで偏見と差別にさらしてきた。
もともと、アイヌの人びとは、さまざまな地域・民族との交易を行っていたが、それを禁じ和人が独占できるようにし、それがどんどん不平等なものになっていった。
更に、アイヌの人びとには、土地の売買という習慣がなく、また文字も持たなかったので、契約書などを読むことができなかった。そこにつけこんで、さまざまな規則や条例を作り土地を取り上げてしまった。
また、日本語を使うことや日本名を名乗ることを強制した。
このような、アイヌの人にとって厳しい時代を生きてきた主人公・地里幸恵さんは、言語学者・金田一京助との出会いによって、このままでは消えてしまうであろうアイヌの言葉や語りつがれてきた物語を後世に残していくことが自分の使命だと取り組みます。
日本語には無い発音を表記するためにローマ字を使うことや、より読みやすく親しみやすいものになるよう日本語訳を練り上げました。