【感想・ネタバレ】原因において自由な物語のレビュー

あらすじ

甘美な不協和音。

人気作家・二階堂紡季には、秘密があった――
『法廷遊戯』の著者が放つ、驚愕のミステリー!


謎を解かなければ。私は作家なのだから――。
若手人気作家・二階堂紡季には、誰にも言えない秘密があった。
露呈すれば、全てを失う。
しかし、その秘密と引き換えにしてでも、
書かねばならない物語に出会ってしまい……。

『法廷遊戯』で鮮烈デビューを飾った著者が仕掛ける、
緻密かつ大胆な、驚愕のミステリー!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

「一見すると不合理な結末でも、登場人物の内面とか、そうせざるを得なかった事情を丁寧に描写していけば、納得が得られるかもしれない。絶対とは言い切れなくても、そういう小説を何冊も読んできた。読者が求めているのは、結末じゃなく、そこに至る過程への共感だと俺は思ってる」

作品内にて登場する男子高校生の死と主人公の彼氏の転落の理由を突き止めるミステリー要素と小説の意義を通して物事における過程の重要性を訴えかけるストーリー

以前読んだ不可逆少年よりすこし理論や人物の心象描写が多く若干の読みにくさはあったけど、細かい伏線を納得感のある回収がされたり、
なぜ彼らが屋上に飛び降りた、彼女は裏切ったか といった事象の背景を通して小説の持つ出来事を多面的に伝える効果を主張されていた。

また、作品内で人の顔に点数をつけるアプリが出てきて、外見至上による残酷ないじめや自己肯定の欠落も出てきて読んでて苦しくなった。

0
2026年05月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小説の中に小説が登場するため、最初は場面の展開についていけず戸惑うが、段々と物語が繋がっていく構成の緻密さが心地よく、途中からは物語にぐっと引き込まれて一気に読み終えた。

0
2026年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小説家の二階堂紡季は恋人である遊佐想護が作ったプロットを元に小説を書いていた。今回の『原因において自由な物語』についても想護のプロットを元に紡季が小説に書き起こしていた。その小説が少しずつ現実で起こっていたことだと判明していく。
学園のいじめやルッキズムを題材としており、それらに警鐘を鳴らす作品になっているのと同時に小説としても起承転結がしっかりしていてどんとんお話に引き込まれていった。題名も『原因において自由な物語』(ゲンジ物語)をそのまま使用しているのが魅力だと思う。

0
2026年05月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

物語の中に物語が入っている。
真実が分かり始めた時、
本当に箱を手で開けた感覚があった。

【ルッキズム】学生時代意識せずとも
人をランキング化したり
人を判断する大きな指標だった。

そんな世界がずっと続くかのように
思ってしまうのは酷だ。

感動や驚きを与えたいわけじゃない。
これは、痛みを痛みとして伝えるための物語だ。
P338

何とも言えない気持ちになるけど、
出会えて良かった物語だった。

0
2026年04月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白いけど、ミステリ?
確かに謎はあったし、謎解きもされたんだけど、作者がメインにしたいのはそこじゃないのかなって感じ。
結局ゴタゴタとハッピーエンドに持っていかれ、あれよあれよと言う間に終った印象。面白くない訳じゃないし、読んでて楽しかったし、続きも気になったけど、特に思い出に残ることはない、みたいな

0
2025年07月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いじめやルッキズムが焦点になっているようでなってない感じがして、それが読みやすかった。いじめが引き起こした悲劇であるはずなのにそこまで深刻にならない、なれなかった。琢也は死にたがっていて、死んで、彼が死んでも標的はまた別に移るだけ。当たり前のいじめの流れというかまあ、そうだよねって思った。手を差し伸べる大人がいてもその手を取るかどうかは子ども次第なのも、同い年に利用されて人を殺そうとしたりするのも いじめの問題の危うさはじっとりあるのに何だか軽かった。2026年本当にルックスコアなんて出てきたら終わりだからね…

個人的にはいじめが問題というよりは紡季という個人が想護が託したプロットと現実の狭間で小説家としての人生を選び直すことに焦点があったような気がする。小説が、物語が、だれかの人生の碇の役割をして明日を諦めない理由になるのかもしれない。希望を与えるなんて安易で綺麗すぎる終わり方だったと思うけど仕方ない、だって“小説家”はそれしかできない。




あの椎崎さんって法廷遊戯でなんかあった?関わってそうな描写があったけど読んだのがかなり前のことなので思い出せず……なんかあった気もするね…

0
2024年10月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

買うつもりはなく、棚に戻すときに落としてしまい角が折れちゃったから弁償の意味を込めて購入した本。はじめて読む作家だった。

私は自分の顔に自信はなくて(学生時代に比べたら自信はついた方だけど)、だからこの冒頭から出てくるルックスコアはなかなかキツイ仕組みだな、と思った。ホント、自分の学生時代、特に中学生の頃にスマホがなくて心底安心した。解説にもあったけど、今の子は我々の比じゃないくらいに自分の見た目を気にしていると思う。アプリそれ自体に対する対処法とかは特に綴られていなかったけど、まあ現実でもどうしようもできないよな。それにしてもなかなかリアルないじめの描写だったような。

購入時の帯に書いてあった「人気作家・二階堂紡季には秘密があった」、そういえばそうだなって気はするけども、正直そこまで驚きはしなかったかな……。構成上こういう紹介にならざるを得なかっただけの話かもしれない。

0
2024年08月12日

「小説」ランキング