あらすじ
坊ちゃんより大事なものがない
何度も主を守って死ぬ前世の記憶がある銀次。
定められた役割とばかりに己を顧みず一途に秋成を守っていたが…。
銀次には前世の記憶がある。色のない夢で繰り返される生。何度生まれ変わっても出会い、「彼」のために命を散らす運命。護衛を務め、大企業の御曹司で大学生の秋成と寝食を共にする今生でも、この人を守って死ぬために生まれたと信じている。ところがその秋成に突然解雇され、銀次はハウスキーパーとして主を見守るだけの生活に。そのうえ今度は恋人ができたと言われて!? 命より大事な坊ちゃんに遠ざけられ、銀次の輪廻が狂い始める…。
電子限定書き下ろしSS「記念日の約束」収録。
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受けの秋成が、攻めの銀次を好きすぎる話。
年上×年下。従×主。一途×健気。
受けは安心安全の童貞処女。
秋成(受け)→父の会社は継がないし結婚もしないし子供も作らない。ゲイ。攻め大好き。現世も前世も全部違う見た目。
銀次(攻め)→受け第一。自分の命より受けの命。受けを守るために今を生きている。受けにやめろと言われても命を懸けて受けを守るのをやめない。
受けの積極的なアプローチが可愛いです。海野幸先生の作る話はハズレが少ない!
まだ幼い頃に出会い、自分の命を犠牲にしても秋成を守る、と覚悟した理由は前世の記憶。何度も秋成を守って死んだ過去。タイムリープなとではなく、前世の記憶を夢で見てます。
少し地雷要素を上げるとしたら、前世の秋成(受け)が妻を持ったりする要素。
前世の話だし、今の秋成とは見た目も別人なのでまだ許容範囲でした。
前世の時代背景的に、秋成は天子、王子、領主、中尉という立場だったから、全てを捨てて銀次と共に生きることができなかった。
それなのにどの時代でも銀次に出会い、恋をして、死に別れるしんどい前世の記憶たち。
でも今世では戦争もなく、兵や軍を纏める立場でもないから、安心して銀次と恋愛が出来る。
前世についての回想シーンは結構あるけど、前世視点はぎっしりではないのでつまらないシーンはない印象。
銀次付き合う前から、同じ屋根の下でずっと一人で後ろの準備してることを白状して、いやらしい奴だと思われてるって不安になる秋成が尊い。
結ばれて初めてのエッチな絡みがすごく良かった。