あらすじ
松下幸之助氏や稲盛和夫氏、大谷翔平選手や松岡修造氏など、
各界のトップを「自己実現」に導いた人生好転の法則!
【本書の主な内容】
・前向きな気持ちはどうすれば持てるのか
・すぐに解決できな問題への対処法
・目の前のことに全集中するコツ
・自分を変える「潜在意識」の持ち方とは
・使う言葉を変えると運命が変わる
(「はじめ」により)「天風哲学」の基本的な考え方は、「心の想いが人生を創る」という一言に尽きます。
さらに、「積極的な心が運命を拓く」と説いています。
心のあり方・その使い方ひとつで、人生をどこまでも生きがいのある、豊かで、幸福な、価値の高い、愉快な日々とする可能性に富んでいるのが「天風哲学」なのです。
「哲学」と聞くと、日常的には難しいイメージがありますが、
「天風哲学」は理論だけではなく、具体的な「実践法」が明示されているのが特徴です。
その教えが、明治の人たちから現代人に至るまで語り継がれ、多くの人々に感銘を与えているのは、
それらが机上の空論ではなく、現実世界に生きる私たちの人生を鮮やかに好転させるパワーを持っているからに他なりません。
■目次
第1章 運命を超える
第2章 ほんとうの心の力
第3章 心の倉庫の大掃除———心を磨くレッスン1
第4章 言葉が人生を創る———心を磨くレッスン2
第5章 心を汚さない日常の心得———心を磨くレッスン3
第6章 心が乱れた緊急時の対処法———心を磨くレッスン4
第7章 絶対的積極を目指す
第8章 夢や理想を実現するために
第9章 幸せな人生について
■著者略歴
合田周平(あいだ・しゅうへい)
1932年、台湾・台北市生まれ。電気通信大学卒業後、カリフォルニア大学バークレー校にて工学修士、東京大学にて工学博士。TDKや東京大学生産技術研究所、伊国サイバネティクス研究所、英国クランフィールド大学などで、初期のロボットや人工知能の研究をベースとした研究企画を担当した。
一方で、学生時代に師と仰ぐ中村天風と出会い、以来、天風哲学を心の支えとしてきた。還暦を迎えてからは、中村天風財団「天風会」の理事長を務め、天風哲学の普及に尽力。数々の講演録を『君に成功を贈る』『中村天風一日一話』などの本にまとめた。
主な著書に『構えあって構えなし 中村天風と宮本武蔵に学ぶ成功法則』(PHP研究所)、『中村天風 リーダーの心得』(実業之日本社)、『晩節の励み』(三五館)など多数。『海洋工学入門』(講談社)では毎日出版文化賞を受賞。ビジネス・哲学・自己啓発分野にも造詣が深い。まもなく92歳になる現在も精力的に後進の育成に励む、中村天風から直接教えを受けた「最後の愛弟子」。
堀田孝之(ほった・たかゆき)
1984年、山梨県生まれ。横浜国立大学中退。日本映画学校卒業。20代のほとんどを施設警備員として過ごす。その後、いくつかの出版社勤務を経て、ライター・編集者として独立。
感情タグBEST3
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中村天風の思考や行き方をぎゅっとまとめていて、わかりやすかった。
■マルチタスクを片付けるには、まず目の前の仕事に「全集中」すること。
■夢を叶えたいなら、まずは実行に移す。
■三こつ三行(怒らず怖れず悲しまず、正直親切愉快)を日々のモットーに。
■心が乱れた時、深呼吸する。
■命令暗示法(寝際の心がけ)、断定暗示法(目覚め直後の心がけ)を毎日の習慣とすると、そのようになる。
Posted by ブクログ
天風哲学は、松下幸之助、稲盛和夫、大谷翔平など各界のトップたちに影響を与えたものです。
1. 人生の全ては心の持ちようで決まる。「自分の人生は最高だ」と思えば最高になる。
2. 運命には2種類ある。どうにもしようのない運命が「天命」であり、人間の力で打ち開くことができるものが「宿命」である。つまりほとんどの運命は乗り越えられる。
3. 心を常に「積極的」にする。積極的な状態とは「清い心」「尊い心」「強い心」「正しい心」の状態でいることである。
4. 「勇気の煥発(かんぱつ)」をする。消極的な思考を排除すれば、誰もが生まれながらにして持っている勇気を取り出すことができる。
5. 人は笑うから幸福になれる。笑顔が幸せを呼び寄せる。
6. 人間の根本は「気 」から生まれた。万物創造のエネルギーは「気」である
7. 「心の倉庫の大掃除」をする。寝る前に「お前もっと元気が出る」「お前仕事が成功する」と発声する
8.
①肛門を占める②肩の力を抜く③丹田にグッと力を込める
9. 言葉が心に与える影響は計りしれない。言葉には人生を左右する力がある。だからどんなことがあっても言葉には注意しなければいけない。
10. 当たって砕けろ。考えていても仕方がない、やりたいことをやりなさい。
11. 事業に成功するには、自分の欲望から離れて何かを考え、その通りに実行することである。
12. 何事にも「気」を込めてやる。雑務にこそ気を込めて取り組む。
13. 「利他の心」は進化の証。体も脳も大きかったネアンデルタール人がなぜクロマニヨン人に滅ぼされたのか→それは「利他の心」や「社会性」を司る前頭前野が勝っていたからである。
利他の心を持たない人は退化して、やがて滅亡してしまう。
Posted by ブクログ
特に響いた章についてまとめました。
すぐに解決できない問題からは、一旦心を引き離す
◆複雑な問題に悩みすぎない
心が消極的な思考に囚われてしまいます。
八方塞がりになったときは、「その事柄から思い切って、心をできるだけ引き離してしまうんだ」「自分の心を守る」ことが先決。
方法は、
「私は今、これこれこういう問題で悩んでいる。はっした解決策を考えろ!」鏡の中の自分に命令する。命令したら、一切その問題のことを考えるのはやめて、鏡の中の自分にすべてを託したと「信じる」のです。
こういった心の切り替えを、先生は「心機転換」と呼んでいます。心機転換のコツは、鏡の中の自分に命令した後、問題と関係ない別の事柄を始めること。このように1度問題から心を切り離すとふとした瞬間に最適な解決策がすっと思い浮かぶ。すぐには解決できないような問題に対峙した時は問題の解決を急がず、消極的な感情に執着しないことを優先しましょう。
◆積極的な人と付き合う
消極的なあなたに寄り添ってくれる友人は、消極的になるばかりで、どちらの人生もパッとしないものになる。
落ち込んでいるときに勇気づけてくれる人こそ、大切にしよう。
◆外部から情報を得るときは、食べ物と同様に有害か無害かをチェックする。体にとって食べ物が栄養になるように、あらゆる情報は心にとって吟味することが必要。有害無害の判断基準は不愉快になる情報は見ない。あなたを楽しませてくれる情報は見る。これだけ。心の栄養に関しては、外部の刺激情報を摂取する際、何も注意せずに無防備に取り入れている人が多すぎる。特にSNSなどを利用するときは有害な暗示とならないか常に注意し、危険な情報があれば意識的に見聞きしないように注意する必要がある。ネット上でつまらない悪口や罵詈雑言を繰り返している人が将来幸せになれるわけがありません。あなたはそんなつまらない人間にならないようつまらない人間の情報からは離れるようにしましょう。
◆特に情報の取捨選択には気をつける。SNSは無理に見ない。必要ないなら、SNSなどやめてしまえばいい。「最新情報を得ることができない」「話題についていけない」などSNSを止められない理由はあるけれど、みんなが使っていると言う理由で使う位ならやめたほうがいい。むしろ、みんながやっているから、反対に自分はやらないと言う確固とした自分のスタイルを貫きましょう。消極的な情報も、新幹線回避のように、ひょいとを交わせば、すうっと通り過ぎてしまうだけになるのだ。
◆くよくよ悩まず当たって砕けろ
コスパやタイパで人生がうまくいくわけがない。あれやこれやと将来を心配することを取り越し苦労と言う。将来の事など誰にもわからないのだから、考えても仕方がないことに思いを巡らせずに「やりたいことをやれ!」ばいい。計算しても、どうにもならないのが人生であり、コスパやタイパなどで損得勘定人生の道を選ぶのはナンセンス。
人生の壁は、当たって砕こう。
名言編
持たなくてもいい重い荷物を、
誰にも頼まれもしないのに一生懸命ぶらさげていないか