あらすじ
祝90歳! 「週刊文春」人気連載を単行本化
森繁久彌、三木のり平、市川崑……往年のスターや映画監督との交遊や、舞台に立つためにトレーニングに励み、老いと戦う日常を描く。
2024年6月21日には、草笛さん主演の映画『九十歳。何がめでたい』(原作・佐藤愛子)が公開!
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Posted by ブクログ
本当に素敵な方だと思う。若い頃の顔を知らないが今の草笛さんは綺麗な方で全然老けて見えない。そんな方のエッセイを読んで自分も見習わなくてはいけないと思うのだが。
ご自身が負けず嫌いだと言われているように自分に厳しい人や強い意思のある人はこんな風に綺麗な歳の取り方ができるのだと私は逃げに走り老後の自分は汚い老人になるのだろうなぁと早くも挫折する。
Posted by ブクログ
草笛光子さん、昭和8(1933)年生まれ。
同い年だった父が
「岸惠子と草笛光子は、平沼(高校出身)なんだぞ~」とよく言っていた。
憧れのマドンナだったんだろうな。
父がいてくれたら、今、いろいろ訊きたいのに・・・
さて草笛光子さんの「文藝春秋」連載のエッセイ。
シニア世代を意識したのか、活字組やフォントにも配慮があって読みやすい。
十年ほど前、
三谷幸喜×ニール・サイモンの「ロスト・イン・ヨンカーズ」で
ナマ草笛さんを拝見した。
おみ足こそは、おばあちゃんのそれだけれど、
若々しさとパワーは凄いなぁと思ったのを憶えている。
あの若々しさはCMをしていらっしゃる通販の商品だけで得られるはずもない。
この本によると、ちゃんとパーソナルトレーナーさんがついている。
そういえば、補聴器も使っているとのこと、ご出演のCMの商品では無さそうだw
だよね~~
・・・という「ほらね」と納得の事実も語られているエッセイだ。
このような90歳直前、老いと向き合う現在への想いとだけでなく、
戦時下の日も綴られている。
強い戦争への激しい憤りと共に。
戦争を体験した90代の女性なのだ。
女優さんならではの、経済的に一般人には真似のできないことに
若さとパワーは支えられている部分もあろうが・・・
ものすごく共感したのは、
「きれいに生きましょうね」の言葉。
マネージャーでもあったお母様の言葉だそうだ。
芸能界に入り、嫌なこと、ずるい人をたくさん見てきたある日、
お母様が「わたしたちはきれいに生きましょうね」とおっしゃったのだとか。
嘘をついたり他人を押しのけたりしない、毅然と生きていこう・・・と。
「飾らないこと、それが今の私にとって、きれいに生きること」とも書く。
お母様の言葉は、まさに我が意を得たりだ。
そして、ひよっこシニアは、もはや飾ることもしたくない。
(お洒落をしないと言う意味にあらず、お洒落は大事なのよ)
「きれいに生きましょうね」・・・はい、ぜひ!
Posted by ブクログ
字が大きいので、長さが260ページ以上あっても、内容が薄いように見えます。世の中には自分の人生訓を語っただけのタレント本が多いですね。しかし、そうではありません。もちろん90歳として健康や体調管理や老化防止に関するモットーも当然内容に混じってきます。しかし、生誕から、90歳で主演した映画『90歳。何がめでたい』に至るまでを気さくに語った自叙伝に近く、日本の映画史、演劇史に関する証言集としても価値がある本です。
Posted by ブクログ
女優草笛光子の90歳を迎えたエッセイ。
90歳とは思えないくらいお綺麗だなと常々思っていたので、読んで見ました。
母は草笛さんより少し年下なのですが、あぁこの世代の方同じような発想なのだなと、なんか妙に納得した次第。
(いや、全然違いますけれどね、でも母も現在を謳歌している人なので)
自分も90歳まで生きているなら、このくらいの気持ちでいたいものです。
Posted by ブクログ
文章を読みながら、沢山の俳優さん、監督、スタイリスト、作家さんなどの名前が出てきて楽しい。そして、その誰もが草笛さんの事が好きなんだろうなと感じる。
小林桂さんに、
「君はそんなに綺麗でもないし、そんなに上手くもない。あるのは人柄だけよ。」と言われたと描いてあった。その通りなんだろうと思う。
パーソナルトレーナーのコータローさんには
「草笛さんは、お金はないけど人には恵まれてますね」
といわれたそうだ。人柄ゆえだろう。
今更人柄は変える事が難しそうだが、人脈を大事にできる人になりたいなと思う。長生きしたいと思ったことはないが、草笛さんみたいにしゃんとして生きて行きたい。